【第03回】漢方・中医学が苦手な方のための「気滞・気虚と漢方薬」

 こんにちは! くくたるです!!

 一旦「気」の話はやめて、血や津液、精などについて記載しようかと思ったのですが、専門用語ばかりで疲れてしまうかもと思いました!

 そこで今回は専門用語は2つだけにして、絵と馴染みのある漢方薬を紹介しようかと思います!

※五臓六腑についてまだ触れていないので、詳しい方が見たら漢方薬の選び方が軽率だ!と思われてしまうかもです(汗)

気滞と気虚について

 というわけで、まずは用語からです!

 前回は気の作用や種類について記載しましたが、今回は気の障害についてです。

気滞(きたい)

 気が滞る(とどこおる)ことです! 気は本来、身体全体に流れて存在しています(推動作用)。

 血液が全身を流れているようなイメージで、エネルギーが全身を流れています。

【気が滞るとどうなるか?】

筋肉の緊張、ストレス(自律神経の緊張)、張り・痛み、食欲過多など。

 エネルギーが一部に滞るため、機能過多になるイメージですかね! お腹の張りとか、ストレスからくる肩こりとかも気滞が原因の場合があります。

気虚(ききょ)

 気が少ないことです! 気の量が少ないため、本来の機能を発揮できなくなります。

【気が少ないとどうなるか?】

疲れ、食欲不振・消化不良、息切れ、冷えなど。

 胃腸の機能が低下すると食欲・消化能力が低下しますし、肺の機能が低下すると呼吸器の機能が低下して息切れや鼻水関連の症状が出たりします。

 こんなところですかね!

 気滞で張る・痛むというのはストレスと連動して受け入れてもらえるといいかもですね。私は最初に勉強した時、なんだそれって思ってしまったので…。

気滞・気虚のイメージ図

 このような感じですね! 雰囲気が伝わると嬉しいのですが…w

①正常な状態は真ん中の図:気が100あり、正常に巡っているというイメージです!

②気滞の状態は右の図:気は正常の時と同じ100あるのですが、一部に滞ってしまいます。また、その影響で他の部位の気は少ない状態です。

③気虚の状態は左の図:本来必要な分の気が足りず、気は巡っているが足りていない状態です。

 ちなみに②の図(気滞)でいうと、頭部に気滞が起こっている状態になります。予測される症状としてはストレスでイライラしてしまったり、頭痛がしたり、肩がこって痛みが出たり、手足や体が冷えたりでしょうかね!

更年期障害のホットフラッシュなどで、頭部は暑いけど手足が冷える方は少なくとも気滞が発生している可能性が考えられますね!

 ③の図(気虚)でいうと、疲れがあったり、やる気が出なかったり、食欲が出なかったり、風邪をひきやすかったりでしょうかね! 暑くもないのに汗が漏れ出てしまう(固摂機能低下)ような場合も、気虚の可能性が考えられますね!

気滞・気虚に使う漢方薬

 というわけで、今回ついに漢方薬の紹介です! 理論ばかりだと、なかなかお薬にたどり着けないので、紹介してみます。

※上でも書きましたが、五臓六腑の状況や他の訴えなども含めて判断するので、気滞=〇〇、気虚=〇〇と必ず決定されるわけではございません。それでも全く効かないことはないと思いますが。

気虚に用いられる漢方薬

 まずは気虚に用いられる漢方薬から紹介します! 気虚は上でいう③でしたね。

気が足りてないのでその分の気を補充することを目標にします。

●補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

 「元気にする薬」という抽象的な表現で処方されることも多いでしょうかw

気を補充することで疲れや風邪のひきやすい体質の改善、冷えの改善などにも使われますね。気が少ないと気の働きがうまくいかないため、そういう症状の改善に使われます。

 ちなみに十全大補湯との比較がちょこちょこ出てくる(?)と思ってるのですが、十全大補湯は「気の補充」だけでなく「血(けつ)の補充」も兼ねている漢方薬ですね。手術後は多量に血液や体力(気)を消耗するので、そういう場合や、栄養が足りてなくて痩せ細り+元気がない人にも使われますね。

気滞で用いられる漢方薬

 次は気滞に用いられる漢方薬を紹介します! 気滞は上の図でいう②でしたね。

気の量は正常の状態と同じ100なので、気が滞っているところを解消して全身に巡るようにすることを目標にします。

 今回は、頭部(喉)に気滞が起きた場合を想定した漢方薬を紹介します。気滞が起こる場所によって、紹介する漢方薬が変わるので…。

●半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)

 喉のつかえ感、異物感をとることで有名(?)ですかね? 気滞が原因で筋肉が緊張するために起こると考えられています。他にも、ストレスや不安感を改善したり、ストレスからくる胃腸の不調感にも使われますね。

番外編(気滞の人に補中益気湯を使用すると…?)

 ちなみに、③で書いた気滞の図ですが、気が滞っていないところは気が少ないので、そこの補充をするために補中益気湯を使うとどうなるか?

 手足など体の気は程よく補充できるかと思いますが、頭部の気滞が悪化してしまう可能性が考えられます。漢方薬は体質に合わせないと副作用がでる? というのはこういう部分ですね。

しっかり相手の話を聞いて、ちょうどいい漢方薬を勧められるようになることが大切ですね!

最後に

 というわけで、今回はなるべくシンプルに書くことに努めてみました!

 専門用語を自分の表現で相手に伝えられるようになることが漢方薬に限らずお薬の説明では大切ですね!

 普段お客さんや患者さんから「疲れがある」などと来た時に、ストレスや食欲不振など思いつく原因があるか? などを意識して聞いてみるといいのではないかと思います。

例えばストレスだったら頭部に「気滞」が発生しているかも?→「手足の冷えはありませんか?」とか「食欲はどうですか?」とか、気滞や気虚で発生しうる症状に合わせて聞くことができると、時折ですけど「何でそんなに(今の状)わかるんですか?」と驚かれて、ちょっと得意気になれたりしますw

 得意気になりたいわけではないですけど、やっぱり嬉しいし、信頼してもらえるからその後の会話スムーズになって薬を紹介・説明がしやすくなりますのでウィンウィンの関係が作れますね!

 ちなみに漢方の考え方として紹介してますけど、ストレスがあるなら運動で解消してみたり、食欲がないことがわかれば、栄養の吸収を効率よくするために消化にいいものを食べてもらうなど、日常生活のアドバイスにそのまま関われるので、そういうところが私が中医学・漢方薬の考え方が気に入った理由でもあります!

 最初の方は覚えることばかりでしんどいかもしれませんが、少しずつでも何かのプラスになっていただけたらと思います!

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 ではでは!!

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