【第11回】漢方・中医学が苦手な方のための「脾・胃の機能・機能異常」

 こんにちは! くくたるです!!

 今回は、五臓六腑のうちの脾についてわかりやすくを意識して解説していきたいと思います! 脾は胃腸、膵臓など消化・吸収機能を総括した架空の臓器と考えていただけると理解しやすいと思います!

 胃や脾は食べ物を吸収するための最初の窓口です。気・血・津液・精を生成するための重要な部分です! 食養生についても一緒にイメージができるようになりますので、日常生活の服薬指導に活かしやすい内容となっております!

脾の定義

 脾は湿気に弱く乾燥に強いという特徴があります!

脾は運化(うんか)と昇清(しょうせい)を主る(つかさどる)

 言葉は難しく書いてありますが、飲食物を消化・吸収して気・血・津液・精の生成源として全身に運ぶ(運化)することを言います! その中で、吸収されたものを血管やリンパ管を通って頭部など上部に輸送されることを昇清(上にあげる)と言います!

 消化物の代謝にも関与します!

 胃腸の消化吸収面の話なので、言葉は馴染みないかもですがイメージはしやすいと思います!

脾は血を統める(おさめる)

 こちらは気の固摂作用(こせつさよう)に関する機能ですね! 固摂作用は、血液や汗などが外側に漏れ出ることを防ぐ作用ですが、その中でも脾は統血といって、血液が血管の外に漏れ出ないよう保つことを言います。

 脾が弱ると、出血傾向になってしまうと覚えておくといいかもしれません!

その他

●脾は肌肉四肢を主る:消化吸収された栄養物質が、肌や筋肉に栄養を与えること。

●脾は口に開竅(かいきょう)する:食欲や味覚など、脾に異常があると障害が現れます。

要約すると

①飲食物を消化・吸収して、気・血・津液・精を生成し、全身に運びます! =気・血・津液・精の生成に最も重要です!!

②消化物を上に運びます(胃との違い)

③血液を血管から漏れ出ないようにする作用(気の固摂)を担っています!

食欲や味覚(口)は、脾や胃の状態と関連します!

胃の定義

 胃は、乾燥に弱く、湿気に強いという特徴があります!

胃は受納(じゅのう)と腐熟(ふじゅく)を主り、降濁(こうだく)を主る

 胃酸による消化機能と、幽門や噴門、胃の運動により飲食物を下側に送り出す作用を持っています!

 本来下に送る能力があるのですが、げっぷや嘔吐などで逆流する場合は胃気逆といって、胃の気が逆流した状態となります。

要約すると

①胃酸で消化する!

②消化物を下に送り出す(脾との違い)

脾の機能異常

脾気虚

 脾の機能が低下することですね! 食欲がなくなったり、消化・吸収・代謝がうまくいかなくなるイメージでいいです! 味覚が落ちることも関係してますね!

 消化吸収代謝がうまくいかないため、疲れやすいなどの症状にも繋がります! 便秘や軟便なども。

中気下陥(ちゅうきげかん)

 気が巡らずに落ちてしまうイメージです! 脾気虚の状況+αとして出てしまうことが…。

 四肢がだらんとして倦怠感を感じたり、胃下垂や脱肛などの臓器の下垂などの症状が出ます!

 ちなみに、臓器を持ち上げる作用を昇提(しょうてい)といい、補中益気湯が持ち上げる作用がありましたね!!

脾不統血(ひふとうけつ)

 鼻の出血・皮膚出血・血尿・血便・不正出血など、脾の統血作用が低下するため、出血症状が現れてしまうことですね!

胃の機能異常

胃熱

 口渇・口臭・口苦などの症状や、胸やけ、嘔吐などの症状と関連します!

 胃に熱が溜まると食欲増進(暴飲暴食)になったりします!

【重要】

 アルコール、脂物、甘いものや、カロリーの高いものを摂取すると胃が消化のために頑張りすぎる→熱を持つ→胃熱状態になりやすいです。

 ちなみに、西洋でいう胃と心臓が近いこともあり、胃熱→心に熱が伝わる→心火となり、不眠の原因にもなります!

 なので、不眠の解消方法の1つに、夜ご飯ではアルコールや脂物、甘いものやカロリーの高いものを控えることも関係します! 食養生に繋がるところが私は面白いと思っていますw

胃寒

 胃が冷えることで現れる症状ですね!

 冷たいものを食べて痛む(温めると改善する)、水っぽい嘔吐(冷えると胃の機能が低下→正常に消化できなくて水っぽい嘔吐に)、水様便など・

胃陰虚

 胃の陰液が少ないことですね!(陰液=血や津液、精

 西洋ベースだと変な感じがしますが、胃酸や胃粘膜はどちらも胃の陰液と考える所がポイントです!! 消化不良や胸やけ、食欲不振など。

まとめ

①脾は湿気が苦手なので、水分を取りすぎたりしてうまく消化吸収されないと機能が低下する

②胃は熱を持つと食欲が増進してしまう。逆もありで、食欲が旺盛な場合、胃熱を持っている

※ちなみに夏バテは、暑いから冷たいものが欲しい→冷たいものをたくさん飲む→脾の機能が低下して気・血・津液・精がうまく作れず、疲れるという感じで考えます。飲むものがビールなどのお酒だと、アルコールが胃熱となり、食欲がアップ→だけど消化吸収が脾の低下で追いつかない。という感じに悪循環します…。

●胃と脾が強い人:食欲旺盛で代謝も高い(太りにくい)

●胃が強く、脾が弱い:食欲旺盛だが代謝が悪い(太りやすい)

●胃と脾が弱い:食欲もあまりなく、代謝も悪い

最後に

 というわけで、今回は脾と胃の機能と機能異常について紹介しました!

 水分を取りすぎて下痢をすることは脾の機能が追い付かずに現れる症状だったりと、脾と胃の機能がイメージできると食養生について活かしやすくなるため、漢方としてというより日常として生かしやすい範囲だなと個人的には思っています!

 専門用語が多くなってきていますが、残すところは肺と腎の2つになってきましたので、もう少しお付き合いいただけると嬉しいです!!

 もしよかったら、TwitterやInstagramもやっておりますので、下記アイコンより登録していただけると嬉しいです♪

 ではでは!!

コメント