【第13回】漢方・中医学が苦手な方のための「腎の機能・機能異常」

 こんにちは! くくたるです!!

 今回は、五臓六腑のうちの腎についてわかりやすくを意識して解説していきたいと思います! 腎は腎臓のイメージ(膀胱からの水分代謝、ホルモン)のイメージと成長・発育・更年期障害・老化のイメージで考えていただくと理解しやすいと思います!

 腎がわかるようになると、ホルモンバランスの乱れによる更年期障害や不妊、高齢者の足腰の痛みや耳鳴り、成長や発育など、漢方が得意とする分野の理解が深まるようになります!

腎の定義

 腎については「精を貯蔵する」「成長・発育・老化に関わる」「水分代謝に関与」と五臓の概要記事で紹介しました! また、精は生命エネルギーと紹介しました!

 腎精はさらに腎陽(腎の気)、腎陰(腎の陰液︰血、津液、精)と分けて考えることが多いかと思います!

 腎の気のこと、腎の陰液であることがわかればひとまずは問題ないです。

※厳密には気の中で、温める作用をメインとする気を陽気と呼びます。

 1つずつ分けて紹介していきます!

腎は水液を主る(つかさどる)

 水分を代謝します! 必要なものは再吸収して肺に、不要なものは膀胱を通して尿となりたい外へ排泄をします!

 ここは腎臓のイメージ通りかもしれません。下記に図でイメージを紹介します。

腎は精を蔵し、成長・発育・生殖を主る

 精を貯蔵することですね!

 先天の精(生まれもった、両親から授かった精)と後天の精(飲食物から得られる精)を合わせて腎精と呼び、貯蔵されます。
 少なくとも腎精は生まれもったものなので、30代以降(成熟しきった後)は徐々に消耗していき、これが老化と繋がると考えられています。

その他

●腎は骨を主り、髄を生じ、脳に通じる:腎は骨や脳の機能に関与しています。腎精が充実していれば骨や骨髄、脳の機能が健康ですが、腎精が衰えてくると骨がもろくなったり、認知機能が衰えてきます。

●腎は二陰に開竅(かいきょう)し、その華は髪にある:聴覚の機能と二陰(前陰:排尿・生殖と後陰:大便の排泄)に関与しています。こちらも腎精が衰えると耳鳴りや難聴、排尿障害、排便障害、白髪に繋がります。

要約すると

①腎は成長・発育・生殖・老化に関与する臓である!

②腎は水分代謝と関係している! 一部は再利用、一部は排泄。

③腎が衰えると、 骨や脳、耳や排尿・排便の能力が衰える!

騰蒸の水分代謝の図

 前の図の再利用ですねw

 赤い矢印の部分が腎の役割ですね! 下への矢印がありませんが、不要な水は尿となり膀胱を経由して排泄されます!

腎の機能異常

 腎の機能でも衰えた場合という感じで紹介しましたが、それぞれの場合についての紹介になります!

腎陽虚(腎の気虚)

 陽気とは、気の中でも温める作用がメインの気です! それが少なくなるので冷えの症状が出ますね! また、気虚=機能低下なので、腎の機能低下も出てきます。

【どのような症状がでるか?】

 四肢の冷え、低音の耳鳴り、脱毛、白髪、足腰の脱力感・しびれ、排尿異常、性機能異常など

 特にポイントは、低音の耳鳴り、足腰の脱力感については、それがある時点で腎機能の衰えがある=腎虚と考えられます! 高齢者の方とお話をして思い当たる点があるのではないでしょうか?

腎陰虚

 陰液は、血・津液・精のことでしたね! 陰液は冷やす性質があるため、冷やせない⇒温まるため、熱症状が出たり、乾燥の症状が出たりします。

※陰液の不足による熱は強いものではない。

【どのような症状が出るか?】

 手や足のほてり、のぼせ、口渇、尿が濃い、便が固いなど

 ポイントは手や足のほてり、のぼせです! 更年期障害は女性ホルモンが出なくなる状態ですが、ホルモン=腎陰なので、結び付きやすいのではないかと思います。また、口渇や便が固いことも、高齢者の方とお話をして思い当たる点があるのではないでしょうか?

最後に

 というわけで、今回は腎の機能、機能異常について紹介しました!

 腎を理解できるようになると、更年期や高齢者のお悩みの症状についての理解が深まるため、頑張ってでも覚えられると良いと思います!

 正直、今回の記事だけでは足りていないと思います!

 少なくともこれで五臓すべて紹介した状況のため、次回以降は実際の会話から漢方薬を選ぶというような記事を書いていきます! そこで「あー、こういう感じで繋がるのか」と思っていただけると幸いです!

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 ではでは!!

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