【水虫薬】テルビナフィン、ブテナフィン、ルリコナゾール、ミコナゾールの比較【市販品・医療用医薬品】

 こんにちは! くくたるです!!

 皆様は水虫は経験されたことはありますか? 足の指の間や、足の裏、ジュクジュク感やカサカサ感、痒み、水疱を生じたりと、日常生活で地味にイライラしてしまいますよね…。

 梅雨や夏が近付いており、湿気などで足が蒸れ水虫にかかりやすくなる時期ですね…。

 そこで今回は、医療用医薬品や市販薬で水虫薬の効果の比較をしていきたいと思います! また、日常生活で気をつける点についても紹介したいと思います。

そもそも水虫とは?

 水虫は白癬菌が原因となる感染性疾患ですね。

 その中でも、日本皮膚科学会HPにある皮膚科Q&Aによると、

日本で頻度の高い白癬菌の種類はトリコフィトン・ルブルム(Trichophyton rubrum)とトリコフィトン・メンタグロフィテス(Trichophyton mentagrophytes)の割合が高いとされております!

【症状】

 皮膚がジュクジュクしたりカサカサしたり、痒みが生じたりですね。

趾間型(しかんがた)、小水疱型、角化型に分けられます。

それぞれの薬をインタビューフォームで比較

ラミシール1%(テルビナフィン)

 足部白癬の有効率は74.3%。

菌種MIC(μg/mL)
Trichophyton mentagrophytes0.001-0.01
Trichophyton rubrum0.001-0.01

※Trichophyton mentagrophytes発芽分生子に対して明らかな殺真菌作用を示す。

※用法は1日1回

メンタックス1%(ブテナフィン)

 足部白癬の有効率は81.8%。

菌種MIC(μg/mL)
Trichophyton mentagrophytes0.012
Trichophyton rubrum0.007

※殺真菌的に作用した。

※用法は1日1回

ルリコン1%(ルリコナゾール)

疾患名真菌消失率皮膚症状改善率
足白癬74.6%91.2%
菌種MIC(μg/mL)
Trichophyton mentagrophytes0.001
Trichophyton rubrum0.001

※トリコフィトン属に対して強い殺真菌活性を示した。

※用法は1日1回

フロリードD1%(ミコナゾール)

疾患名真菌消失率臨床改善率総合効果
足部白癬75%92%82%
菌種MIC(μg/mL)
Trichophyton mentagrophytes0.16-0.63
Trichophyton rubrum0.32

※高濃度では細胞の壊死性変化をもたらし、殺菌的に作用する。

※用法は1日2~3回

ガイドラインでは?

 日本皮膚科学会皮膚真菌症診療ガイドライン2019では、

 足白癬に抗真菌薬による外用療法は有効か? について推奨度「A:行うよう強く勧める」とされております。

治療期間の目安

 角層の厚さで異なる

指間型:2か月以上

小水疱型:3か月以上

角化型:6か月以上

以上が目安とされております。

薬剤による比較

 外用抗真菌薬は足白癬の治療に有用であり,使用を強く勧める.最小発育阻止濃度(MIC)と最小殺菌濃度(MCC)のin vitroのデータはあるものの、薬剤間の臨床効果を比較した臨床試験はわずかであるため、薬剤間の優劣を示すことは現時点では難しい、また外用薬の基剤別比較のエビデンスはなかった。

と記載があり、比較することは難しそうです。

 ガイドラインで紹介されている薬剤は、ニゾラール(ケトコナゾール)、アトラント(ネチコナゾール)、マイコスポール(ビホナゾール)、アスタット(ラノコナゾール)、ルリコン(ルリコナゾール)、ペキロン(アモロルフィン)、ラミシール(テルビナフィン)、メンタックス(ブテナフィン)、ゼフナート(リラナフタート)ですね。

※フロリードD(ミコナゾール)は含まれておらず。 

 ちなみに、アスタット、ルリコン、ゼフナート、ラミシールについては治療効果に差はないと「薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け100」には記載があります。

【下記はガイドラインのPDFに直リンクしております】

https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/shinkin_GL2019.pdf

【薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け100】

日常生活で気をつけること

【自分が気をつけること】

 白癬菌は湿度など、水分を好みます!

 なので、靴の中など蒸れにくい環境を作ることが大切です。

①靴下は通気性の良いものを選ぶ! 5本指ソックスや綿のタイプなど!

②家に帰った後は足をキレイに洗う!

など、足の環境を改善することが大切です!

【家族も含めて気をつけること】

①お風呂マットやバスタオルは共有しない!

②スリッパも個人個人で分ける!

など、菌が付着する可能性を除くことが大切です!

※さすがに洗濯ものまでは分けなくても大丈夫と思いますが…。

薬剤をあえて比較するとしたら

 処方薬については選ぶことは少ないかと思いますので、市販薬にある成分であるテルビナフィン、ブテナフィン、ミコナゾールについての私の考えを紹介します!

 結論としては、私はテルビナフィンやブテナフィンを第一選択として選びます!

【理由】

①テルビナフィンやブテナフィンは殺真菌的な作用が期待できる!

※ミコナゾールは高濃度では殺菌と記載があるが、具体的な濃度については触れられていない。

②有効率ではミコナゾールが優秀に見えるが、1日2~3回での使用のためコンプライアンス不良が生じる可能性がある!

※テルビナフィン、ブテナフィンは1日1回のため。

市販薬で私のオススメの紹介

【オススメの理由】

①1日1回で殺菌的に作用するテルビナフィン、ブテナフィンを採用している点!

②かゆみ止めも配合されている点!

【注意点】

①出血など、傷を伴っている場合にはまずは傷の治療を行う必要がある!

②糖尿病や免疫抑制薬を使用している方は、単なる水虫と考えずに受診していただく!

③子供は水虫にはかかりにくいため、子供(15歳以下)は受診していただく方が無難!

【ジュクジュクタイプの方はクリーム】

ラミシール(テルビナフィン)

ブテナロック(ブテナフィン)

【カサカサタイプの方は液】

ラミシール(テルビナフィン)

ブテナロック(ブテナフィン)

最後に

 というわけで、水虫薬の比較を紹介しました!

 ガイドラインやインタビューフォームを参考にしましたが、外用薬の使用はエビデンスAでしたが、薬剤間の比較については難しいという結果になってしまいました。

 コンプライアンスの面で、私個人としてはミコナゾールについては1日2~3回で使いにくいというイメージがありますが、皆様はどのようにお考えでしょうか?

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 ではでは!!

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