抗アレルギー薬の小児量の覚え方【新人薬剤師・実習生・苦手な方向け】

くくたる@薬剤師
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こんにちは!

くくたる(twitterはコチラ)です!

【薬剤師歴11年目】
●フリーランス薬剤師
●管理薬剤師歴:調剤3年、OTC1年目
●1人薬剤師歴(調剤):2年

【その他資格】
国際中医師
●ハーバルセラピスト
●シニアハーバルセラピスト
※国際中医師は医師免許ではありません。

 

私は小児科門前で働いていたことがあるのですが、配属当初は小児薬物量を覚えるだけで苦労しました…。

小児量はすべてを暗記しておかなくてもいいとは思っているのですが、ある程度は覚えておかないと調剤をする時に相当苦労しますし、患者様を待たせてしまいますよね。

 

なので今回は抗アレルギー薬でもよく処方されるであろう、第一世代・第二世代抗ヒスタミン薬、抗ロイコトリエン薬の小児量の覚え方についてまとめました!

 

少しでも覚えるためのきっかけとなれたら幸いです!!

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第一世代抗ヒスタミン薬

成人量で記載されており、小児量の記載がないものはVon Harnackの換算表を参考にしております。

 

【Von Harnackの換算表】

7.5歳:成人の1/2量

3歳:成人の1/3量

1歳:成人の1/4量

本来はもっと細分化されておりますが、上記3つを覚えておけば大きく過量・過少量になることはないと思います!

くくたる@薬剤師
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昔(?)は15歳で成人と言われていたようです。

その半分の7.5歳で薬物量が1/2と考えると覚えやすいと思います!

 

d-クロルフェニラミンSy

成人1回2mgを1日1~4回経口投与する。

年齢、症状により適宜増減する。

 

ヒドロキシジンパモ酸DS、散、Sy

【皮膚科領域】

成人1日85~128mgを2~3回

 

【神経症における不安・緊張・抑うつ】

成人1日128~255mgを3~4回

年齢、症状により適宜増減する。

 

正直覚えにくいです…。

なので、成人はだいたい80~120mg位で覚えています。

神経症の適応で使うことは小児ではほぼないと思いますので。

シプロヘプタジン散、Sy

成人1回4mgを1日1~3回

年齢、症状により適宜増減する。

 

シプロヘプタジンは薬効薬理に抗セロトニン作用が記載されており、食欲亢進目的で使用されることもあるのが面白いですね!

私はまだその使用方法で処方された例は見たことがありませんが…。

 

福岡県薬剤師会に食欲亢進について記載されておりましたので、興味のある方はコチラから。

メキタジンSy、細粒

【気管支喘息】

小児1回0.12mg/kgを1日2回

 

【アレルギー性鼻炎、皮膚疾患】

小児1回0.06mg/kgを1日2回

 

覚えにくい場合は適宜増減もあるので、1回0.12mg/kgで統一して覚えてもいいかなと思います!

どの目的で使われているかは確認しないといけませんけどね。

※添付文書で年齢換算も載っています。

クレマスチンDS

成人】

1日2gを2回

年齢、体重により適宜増減する。

 

幼小児】

1歳以上3歳未満:1日0.4gを2回

3歳以上5歳未満:1日0.5gを2回

5歳以上8歳未満:1日0.7gを2回

8歳以上11歳未満:1日1.0gを2回

11歳以上15歳未満:1日1.3gを2回

※1歳未満は体重、症状を考慮と別途記載あり。

 

適宜増減がついておりほぼVon Harnackの換算表と大きくは違わないので、成人量だけ覚えておいて問題ないかと思います!

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第二世代抗ヒスタミン薬(年齢)

【覚える時のポイント!】

①だいたい7歳で量が変化する!

②1~3歳で量が変化する(2歳多め)!

 

くくたる@薬剤師
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あくまでも自分を楽にするためのイメージです!

オロパタジン顆粒

2歳以上7歳未満:1回2.5mg(0.5g1包)を1日2回 朝食後、就寝前

7歳以上:1回5mg(0.5g2包)を1日2回 朝食後、就寝前

 

7歳以上は1回2包と覚えやすいと思います!

顆粒が苦手な場合は、OD錠も2.5mg、5mgの規格がある点がいいですね!

ロラタジンDS

3歳以上7歳未満:1回5mg(0.5g1包)を1日1回 食後

7歳以上:1回10mg(0.5g2包)を1日1回 食後

 

7歳以上は1回2包と覚えやすいと思います!

セチリジンDS

2歳以上7歳未満:1回2.5mg(0.2g1包)を1日2回 朝食後、就寝前

7歳以上15歳未満:1回5mg(0.2g2包、0.4g1包)を1日2回 朝食後、就寝前

 

※0.2g/包と0.4g/包と2規格存在することに注意!

レボセチリジンSy

6ヶ月以上1歳未満:1回1.25mg(シロップ2.5mL)を1日1回

1歳以上7歳未満:1回1.25mg(シロップ2.5mL)を1日2回 朝食後、就寝前

7歳以上15歳未満:1回2.5mg(シロップ5mL)を1日2回 朝食後、就寝前

 

7歳までは1回量が2.5mL、7歳以降は1回5mLで覚えておくと比較的覚えやすいと思います!

フェキソフェナジンDS

6ヶ月以上2歳未満:1回15mg(0.3g1包)を1日2回

2歳以上7歳未満:1回30mg(0.3g2包、0.6g1包)を1日2回

7歳以上12歳未満:1回30mg(0.3g2包、0.6g1包)を1日2回

12歳以上:1回60mg(0.3g4包、0.6g2包)を1日2回

 

添付文書上は4段階に分かれて記載されていますが、よく見ると6ヶ月~2歳未満、2歳~12歳、12歳以上の3段階ですね!

※0.3g/包と0.6g/包と2規格存在することに注意!

 

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第二世代抗ヒスタミン薬(体重)

【覚える時のポイント!】

●1日量の成分量(mg/kg)で覚える!

 

くくたる@薬剤師
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詳しくは下記のケトチフェンで紹介します!

ケトチフェンDS・Sy

小児1日量0.06mg/kgを1日2回 朝食後、就寝前

 

※てんかんに禁忌のため注意!

※添付文書で年齢換算も載っています。

くくたる@薬剤師
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覚えるポイントで成分量(mg/kg)と紹介したのは、

①DS:0.06g/kg

 

②Sy:0.3mL/kg

 

と単位が色々出てきてしまうため、mg/kgで統一して考えた方が最終的に楽だからです!

エピナスチン

【アレルギー性鼻炎】

小児1回0.25~0.5mg/kgを1日1回

 

【蕁麻疹、皮膚疾患】

小児1回0.5mg/kgを1日1回

 

適応ごとに体重換算が分かれますが、0.05mg/kgが共通のため覚えやすいと思います!

※1日投与量は20mgは超えないこと。

※添付文書で年齢換算も載っています。

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抗ロイコトリエン薬

モンテルカスト細粒・チュアブル錠

1歳以上6歳未満:4mg(細粒1包)を1日1回 就寝前

6歳以上の小児:5mg(チュアブル錠1錠)を1日1回 就寝前

 

※モンテルカストOD錠、普通錠は5mgの規格がありますが、小児の適応はない点に注意です!

プランルカストDS

1日量7mg/kg(最高10mg/kg)を1日2回 朝・夕食後

 

どうしても覚えられない場合、ひとまず10mg/kgで計算すれば、過量かどうかの判断はしやすくなると思います!

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最後に

というわけで、今回は抗アレルギー薬の小児量の覚え方について紹介しました!

 

ちなみにあえて「朝食後、就寝前」のような感じで添付文書の服用タイミングの記載がある物は記載しています。

これは理由があって、個別指導で疑義紹介をしているか確認される可能性があるためですね!

個別指導についてはコチラの記事でまとめております!

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