【時間依存性】セフェム系内服薬のMICの一覧【グラム陰性菌編】

くくたる@薬剤師
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 今回はセフェム系の第三弾! グラム陰性菌の一覧です!

「第三世代セフェムになるにつれてグラム陰性菌への効果が期待できる」という話は有名かと思いますが、それを表にまとめて視覚化した記事となります。

 セフェム系のグラム陽性菌についてのMIC一覧は下記記事にまとめております。

セフェム系は時間依存性(Time above MIC)

 時間依存性の抗生物質は、MIC以上の濃度で存在できる時間が長いほど効果が高いと考えられておりますね!

※Time above MICの考え方については、下記記事にまとめております!

セフェム系内服薬一覧

セフェム系内服薬一覧の見方

①MICを確認する!

②薬剤のCmaxと半減期(T1/2)より、MIC以上の濃度でだいたいどの位の時間作用するか予測する!

※各薬剤のインタビューフォームに記載あるMICの情報と、オラセフとバナンについては抗菌薬インターネットブックのMICを参考にしております。

グラム陰性菌(好気性菌)

※画像クリックで拡大表示されます。

※赤字が添付文書上の適応菌種

 

●第三世代セフェム全般、大腸菌のMICが低いです!

 吸収量も少ないため、吸収されていない物が

腸内の大腸菌を減らす→菌交代→クロストリジウム・ディフィシル菌が増殖→偽膜性大腸炎のリスクが増える

点には注意が必要ですね!!

●ケフレックス(セファレキシン)は、淋菌以外の適応についてはMICが大きく効果が期待できない点!

このあたりが比較ポイントになるでしょうか!

 ケフラール(セファクロル)は、肺炎桿菌やインフルエンザ菌には効き目が期待できそうですね。

グラム陰性菌(嫌気性菌)

※画像クリックで拡大表示されます。

※赤字が添付文書上の適応菌種

 

●メイアクト(セフジトレン)とフロモックス(セフカペン)はバクテロイデス属、プレボテラ属に適応があるが、効き目が期待できる種類は少ない?

(フロモックスのプレボテラ属へのMICは勉強不足で不明です)

参考文献

各薬剤のインタビューフォーム

抗菌薬インターネットブック

抗菌薬の考え方、使い方 ver.4 魔弾よ、ふたたび…

 タイトルだけ見ると「魔弾よ、ふたたび…」などちょっとふざけた感じがしてしまいますが、医師の使用感などが話言葉で書かれていて、とても読みやすく勉強になる本でした!

 セフェム系でいうなら注射薬の情報が多いですが、内服薬についても触れられているため非常に参考になりました!

薬がみえる vol.3

 病気がみえる、薬がみえるなど、有名なシリーズですね!

 「薬剤の情報」はもちろんですが、「菌の種類の情報」や「呼吸器感染症など疾患別の情報」もあるため、抗生物質の勉強に苦手意識のある私も読みやすかったです!

最後に

 というわけで、今回は時間依存性であるセフェム系内服薬のグラム陰性菌(好気性菌・嫌気性菌)に対するMIC一覧の紹介でした。

 たしかに第三世代になるにつれグラム陰性菌にも適応が増えておりますが、個々の吸収量やMICも考慮すると、一概に効くとは言いにくいのかな? と感じました。

 また、特に第三世代セフェムはクロストリジウム・ディフィシルによる腸炎のリスクも注意のため、幅広い菌に効くこと=メリットというわけでもない点はおさえておきたいですね!

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ではでは!!

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