【成分比較】スクラート・スクラートS・スクラートGの使い分けについて【生薬比較】

 こんにちは! くくたるです!!

自己紹介

●ドラッグストア併設薬局で8年目

●管理薬剤師歴:3年

●1人薬剤師歴:1.5年

 先日、患者さんに市販薬のスクラートの違いについて聞かれました!

 成分比較をしていたところ、生薬の違いだったり成分が微妙に違うんだよなーと思いながら患者さんに紹介しました。その時にパッと見ではわかりにくいと感じたので、今回はその比較を考察した記事となります。

 市販の胃腸薬は様々な成分が入っており、比較が非常に難しいと思いますので、少しでも皆様の参考になれたら嬉しいです!!

スクラート胃腸薬(顆粒)

制酸剤+酸分泌抑制・胃腸の動きを整える+粘膜保護

成分

西洋医薬品成分:下記に特徴を記載

スクラルファート水和物:1500mg

ケイ酸アルミン酸マグネシウム:1125mg

合成ヒドロタルサイト:270mg

ロートエキス:30mg

アズレンスルホン酸ナトリウム:6mg

L-グルタミン:400mg

スクラート胃腸薬(顆粒)の効能・効果

 胃痛,もたれ(胃もたれ),胸やけ,胃酸過多,げっぷ(おくび),胃重,胃部膨満感,胃部不快感,胸つかえ,飲み過ぎ(過飲),吐き気(むかつき,二日酔・悪酔のむかつき,胃のむかつき,嘔気,悪心),嘔吐

スクラート胃腸薬(錠)

制酸剤+酸分泌抑制・胃腸の動きを整える+粘膜保護+消化剤

成分

西洋医薬品成分:下記に特徴を記載

スクラルファート水和物:1500mg

合成ヒドロタルサイト:225mg

炭酸水素ナトリウム:450mg

ロートエキス3倍散:90mg(ロートエキスとして30mg)

ジアスメンSS:60mg

リパーゼAP6:60mg

アズレンスルホン酸ナトリウム:6mg

L-グルタミン:400mg

スクラート胃腸薬(錠)の効能・効果

 胃痛,もたれ(胃もたれ),胸やけ,胃酸過多,げっぷ(おくび),胃重,胃部膨満感,胃部不快感,胸つかえ,食べ過ぎ(過食),消化不良,消化不良による胃部・腹部膨満感,消化促進,食欲不振(食欲減退),飲み過ぎ(過飲),吐き気(むかつき,二日酔・悪酔のむかつき,胃のむかつき,嘔気,悪心),嘔吐

スクラート胃腸薬S(錠・散剤)

制酸剤+酸分泌抑制・胃腸の動きを整える+胃腸を温める+粘膜保護+消化剤

成分く

西洋医薬品成分:下記に特徴を記載

スクラルファート水和物:1500mg(574.05mg+925.95mg)

炭酸水素ナトリウム:600mg

合成ヒドロタルサイト:480mg

ビオヂアスターゼ2000:30mg

リパーゼAP12:30mg

健胃生薬末

茴香(ウイキョウ):胃腸を温める。気の流れを整える

ウコン:春ウコン、秋ウコンなど種類がありわからないため割愛します。

桂皮(ケイヒ):胃腸を温める。

ゲンチアナ:局方では、胃弱、食欲不振、胃部・腹部膨満感、消化不良、食べ過ぎ、飲みすぎ、胃のむかつきと記載あり。

山椒(サンショウ):胃腸を温める。脾が苦手な湿気を除去する

丁子(チョウジ):胃腸を温める。気を下に降ろすため、胃酸の逆流や気の逆流(げっぷ)を抑える

スクラート胃腸薬Sの効能・効果

 胃痛,もたれ(胃もたれ),吐き気(むかつき,二日酔・悪酔のむかつき,胃のむかつき,嘔気,悪心),胸やけ,胃酸過多,げっぷ(おくび),胃重,胃部膨満感,胃部不快感,胸つかえ,食べ過ぎ(過食),消化不良,消化不良による胃部・腹部膨満感,消化促進,食欲不振(食欲減退),飲み過ぎ(過飲),嘔吐

スクラートG(液剤)

制酸剤+胃酸やげっぷの逆流を抑える+粘膜保護

成分

西洋医薬品成分:下記に特徴を記載

スクラルファート水和物:1500mg

メタケイ酸アルミン酸マグネシウム:1500mg

合成ヒドロタルサイト:750mg

生薬エキス

厚朴(コウボク):気を下に降ろすため、胃酸の逆流や気の逆流(げっぷ)を抑える

蒼朮(ソウジュツ):利水のため、脾が苦手な湿気を除去する

スクラートGの効能・効果

 胃痛,胸やけ,胃酸過多,げっぷ(おくび),もたれ(胃もたれ),胃重,胃部膨満感,胃部不快感,胸つかえ,飲み過ぎ(過飲),吐き気(むかつき,二日酔・悪酔のむかつき,胃のむかつき,嘔気,悪心),嘔吐

制酸剤・胃粘膜保護成分の特徴

スクラルファート(ショ糖硫酸エステルアルミニウム塩)

 スクラート全シリーズ共通で含まれているメイン成分!!

 pH3.5以下で潰瘍部のタンパク成分と強力に結合し、保護層を形成

 単独投与でH2ブロッカーと同等の潰瘍治療効果が認められている!

※消化性潰瘍治療中の方は、病院の治療薬を使用する必要あり! 定期的に受診して胃や食道の状態を経過観察する必要があるため。

※アルミニウムのため、透析禁忌!(そもそも市販薬を使用・販売しないと思いますが)

炭酸水素ナトリウム

 酸中和力が強い!

 即効性あり!

 作用時間は短い!

※吸収されるため代謝性アルカローシスに注意!

メタケイ酸アルミン酸マグネシウム

●アルミニウム自体は酸中和力は強くない!

 二酸化ケイ素が吸着作用!

 塩化アルミニウムは収れん作用を示し粘膜を保護!

●酸化マグネシウムは酸中和力が強い!

 炭酸水素ナトリウムと比較して遅効性、持続力あり!

※アルミニウムのため、透析禁忌!(そもそも市販薬を使用・販売しないと思いますが)

※ケイ酸アルミニウム、酸化・水酸化マグネシウムそれぞれの酸中和力については上記に書いた通りですが、(メタ)ケイ酸アルミン酸マグネシウムとしての酸中和力についてはわかりませんでした。

参考までに「一般用医薬品の胃腸薬における制酸力の比較検討」の論文があったため、リンクを貼ります。

※メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸アルミン酸マグネシウムの違いについてはわかりませんでした。

参考までに、ノイシリンのHPでは「化学名ではメタケイ酸アルミン酸マグネシウム、またはケイ酸アルミン酸マグネシウムと呼ばれます。」と記載があるため、大きな違いはないと思います。

合成ヒドロタルサイト

 構造式を見るに、水酸化マグネシウムと水酸化アルミニウムが多数合わさっているような形をしております。

水酸化マグネシウムは、酸中和力が強い!

 炭酸水素ナトリウムと比較して遅効性、持続力あり!

水酸化アルミニウムは、酸中和力は強くはない!

 塩化アルミニウムが粘膜吸着作用、収れん作用があるため粘膜を保護!

※アルミニウムのため、透析禁忌!(そもそも市販薬を使用・販売しないと思いますが)

※第一三共胃腸薬HPより「持続的な制酸作用を有し、かつ胃粘膜の炎症面を保護するはたらきもあります。また、合成ヒドロタルサイトは速効性もかねそなえます。」と記載があります。

消化酵素の種類

ビオヂアスターゼ2000:炭水化物、タンパク質の消化

ジアスメンSS:炭水化物の消化

リパーゼ:脂質の消化

まとめ

 スクラート胃腸薬(顆粒)とスクラート胃腸薬(錠)は微妙に成分が違うことに注意です!!

スクラート胃腸薬(顆粒)

 制酸剤+酸分泌抑制・胃腸の動きを整える+粘膜保護

スクラート胃腸薬(錠)

 制酸剤+酸分泌抑制・胃腸の動きを整える+粘膜保護+消化剤

スクラート胃腸薬S(錠・散)

 制酸剤+酸分泌抑制・胃腸の動きを整える+胃腸を温める+粘膜保護+消化剤

 胃腸を温める作用があるため、飲みすぎなどで胃腸が冷える方に!

スクラートG(液剤)

 制酸剤+胃酸やげっぷの逆流を抑える+粘膜保護

 飲みすぎなどで胃酸の逆流やげっぷが出る方に!

最後に

 というわけで、今回はスクラート胃腸薬を例として制酸剤や生薬成分などの違いについて比較を考察した記事となります!

 市販の胃腸薬は様々な成分が入っており、比較が非常に難しいと思いますので、少しでも皆様の参考になれたら嬉しい限りです!!

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 ではでは!!

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