【OTC応対】痰絡みでアネトンせき止め顆粒を持ってきた患者【服薬指導】

 こんにちは! くくたるです!!

 今回は、日常的にあるOTC接客の会話を紹介したいと思います!

 私の勝手なイメージですが、OTC接客は実習や薬局ではあまり味わえないのではと思ったので、書いてみようと思いました!

[quads id=2]

接客時のポイント

●誰が使うか

●どんな症状で使うか

●副作用やアレルギーを起こしたことはあるか

●治療中の病気はあるか

●患者さんはパッケージや口コミなどの印象で商品を選ぶ(後述します)

 このあたりは大切になってくると思います!(処方せんの薬でも確認するとは思いますが…)

 個人的には、色々質問してしまうと患者様も尋問受けてるように捉えられてしまうと思うので、いかに自然に聞けるかを心がけております!

実際の応対

(併設薬局内にアネトンせき止め顆粒を持って来られた50代くらいの男性)

患者「これ欲しいんだけども」

私「こんにちは! アネトンせき止め顆粒ですね! いくつか確認をさせていただきたいのですが、お時間よろしいでしょうか?」

患者「大丈夫だよ」

私「かしこまりました。症状はどんな感じでしょう?」

患者「痰かな? 喉が少し違和感がある感じ」

私「痰絡みがメインなんですね! 喉も気になるとのことですが、咳はあまりない感じですかね?」

患者「喉は少しヒリヒリする感じかな。咳はほとんど出ないよ」

私「そうなんですね! もし良かったらなんですけど、こちらのアネトンは咳を抑える成分がメインで、人によっては動悸や眠気などが出てしまう可能性もあるので、痰の絡みをスッキリさせるお薬を紹介しましょうか?」

患者「そうなの? どんなの?」

私「はい! 市販薬の売り場にあるので案内しますね!」

(移動中)

私「ちなみに、お薬で具合が悪くなったり、アレルギーが出たことはありますか?」

患者「ないかな!」

私「かしこまりました! 治療中のご病気とか、何か使われてるお薬はありますか?」

患者「それもないかな! あまり病院にも行かないんだ!」

(市販薬売り場到着)

私「いいですね! ちなみに紹介したいお薬はこちらのクールワン去痰ソフトカプセルです! 痰のキレを良くして出しやすくしてくれる成分が2種類入っており、喉の粘膜の修復効果も期待できるんですよ!」

患者「痰が気になってたから、これにしてみようかな!」

私「かしこまりました! こちらは1日3回の服用で、患者様の場合ですと1回2カプセルですね!」

患者「2カプセルずつだね」

私「はい! ちなみに副作用で目立つものはないかと考えられますが、万が一服用して何か気になることがあれば、説明書を見ていただいたり、また私に相談していただけると助かります!」

患者「わかった! ありがとう!」

私「お大事にどうぞ!」

こんな感じでした!

[quads id=2]

それぞれの薬の成分

【クールワン去痰ソフトカプセル(1日量)】

●カルボシステイン 750mg

●ブロムヘキシン 12mg

【アネトンせき止め顆粒(1日量)】

●コデインリン酸塩水和物 60mg

●dl-メチルエフェドリン 40mg

●テオフィリン 160mg

●グアヤコールスルホン酸カリウム 270mg

●クロルフェニラミンマレイン酸塩 8mg

 成分を比べてみていかがでしょうか?

 咳がかなり辛い方であれば、アネトンせき止め顆粒のようにしっかり咳止めの成分が含まれたものを選びます。もちろん副作用についてもしっかり伝えます。

 しかし、今回のような状況であれば、メインの訴えである痰が最優先と考えられるのでクールワン去痰ソフトカプセルの方がいいかなと私は思い紹介しました! 痰絡みが取れれば、それが原因となる喉のヒリヒリや咳もおさまるでしょうしね!

最後に

 というわけで、今回はごくごく普通でしたが、私の日常のOTC応対を記事にしてみました!

 特に市販薬の場合、しっかり効くことも大切ですが、副作用が出にくいものを選ぶことも大切だと私は考えております。

 喉のヒリヒリについて、痛み止めやビタミン剤を紹介することも出来ますが、そこまで辛そうではなかったこととお金の問題もあるので、今回は紹介しないで終了しました!

 OTC医薬品は、どの商品も魅力的なパッケージで、患者様もよくわからないまま迷われるケースが多いと考えられます。

 私の体感ですが、患者様が薬を選ぶ決め手となるのは、

①TVなどのCM

②パッケージのインパクト

③値段(高い方が効くだろう)

④友達やネットの紹介

このような印象です。

 せっかくなら、安くてその方の症状にしっかり合うお薬を紹介したほうがいいと思うので、患者様に選んでもらうための選択肢を用意してあげるのも、薬剤師の魅力的な働き方の1つだと思います!(今回は商品を決めた状態で紹介しましたが)

 なんとなくまとめられたの思うので、このへんで(笑)

 もしよかったら、TwitterやInstagramもやっておりますので、下記アイコンより登録していただけると嬉しいです♪

 ではでは!

タイトルとURLをコピーしました