こんにちは!
くくたる(twitterはコチラ)です!
【薬剤師歴11年目】
●フリーランス薬剤師
●管理薬剤師歴:調剤3年、OTC1年目
●1人薬剤師歴(調剤):2年
【その他資格】
●国際中医師
●ハーバルセラピスト
●シニアハーバルセラピスト
※国際中医師は医師免許ではありません。
将来的に薬局を開局する際に作成したい薬局製剤のリストを採用理由と共に記載します!
※2021/08/27での考えです。
※レシピは賦形剤の記載なし。
OTC医薬品には便利なものが多いですが、成分数が多いことで逆に使いにくく感じる場面ってありませんか…?
相互作用などの点から使いやすい・あったらいいなと個人的に感じる薬局製剤を中心にピックアップしております!
催眠鎮静薬1-①
ブロモバレリル尿素 0.5g
【採用理由】
一時的な不眠薬にジフェンヒドラミンは不要と考えております!
ジフェンヒドラミンによる抗コリン作用(前立腺肥大や緑内障など)のリスクを回避したい!
●催眠鎮静薬1-①は寝る前の1日1回で効能・効果は催眠
●催眠鎮静薬2-①は1日3回が限度で効能・効果は鎮静
気軽に飲み続けてしまう状況を回避するため、1日1回タイプの1-①を採用したい!
ブロモバレリル尿素に関する考察記事はコチラ↓
解熱鎮痛薬2-③
アセトアミノフェン 0.9g
カンゾウ末 0.5g
シャクヤク末 0.5g
【採用理由】
アセトアミノフェンと芍薬甘草湯の組み合わせです!
比較的使いやすい解熱鎮痛薬と考えられます!
鎮咳去痰薬10-①
キキョウ流エキス 6.0mL
キョウニン水 3.0mL
セネガシロップ 10.0mL
パラオキシ安息香酸エチル 0.03g
【採用理由】
抗コリン作用や相互作用が少なく、使用しやすい鎮咳袪痰薬です!
鎮咳去痰薬12-③
チペピジンヒベンズ酸塩 0.075g
グアイフェネシン 0.3g
塩酸プソイドエフェドリン 0.162g
安息香酸ナトリウムカフェイン 0.3g
キキョウ末 1.0g
カンゾウ末 0.75g
【採用理由】
一般的な鎮咳袪痰薬に桔梗湯が組み合わさった内容ですね!
市販の咳止めには抗コリン作用のあるクロルフェニラミンなどが含まれるが、こちらには含まれていない点が利点でしょうか!
プソイドエフェドリンはない方がより使いやすいのですけどね…。
鎮咳去痰薬15
桜皮エキスA 6mL
セネガシロップ 15mL
パラオキシ安息香酸エチル 0.03g
【採用理由】
鎮咳袪痰薬10-①と比べると袪痰に特化している…?
クロルフェニラミンやプソイドエフェドリンが含まれないので使いやすそうですね!
胃腸薬18-①
乳酸カルシウム水和物 3.0g
タンニン酸アルブミン 3.0g
乳酸菌又は酪酸菌の製剤 3.0g
【採用理由】
牛乳アレルギーとカルシウムの相互作用に注意!
OTC医薬品と比べてロートエキスなどが含まれていない点が利点ですね!
胃腸薬19-②
タンニン酸アルブミン 2.0g
天然ケイ酸アルミニウム 4.0g
ゲンノショウコ末 1.5g
ベルベリン塩化物水和物 0.3g
【採用理由】
胃腸薬18-①と比べると吸着作用・殺菌作用側に強化されてますね!
牛乳アレルギーとアルミニウムの相互作用に注意!
OTC医薬品と比べてロートエキスなどが含まれていない点が利点ですね!
胃腸薬25-②
ウルソデオキシコール酸 0.06g
ジアスターゼ 1.0g
パンクレアチン 0.5g
l-メントール 0.02g
【採用理由】
3種類の消化酵素で炭水化物・タンパク質・脂質の消化不良に!
消化剤とメントールのみなので相互作用の心配が少ないところが利点ですね!
※OTC医薬品ではロートエキスなどが含まれている場合あり!
胃腸薬38-①
ミヤBM細粒 3.0g
乾燥酵母 3.0g
リン酸水素カルシウム水和物 1.0g
【採用理由】
胃腸薬18-①と比べてタンニン酸アルブミンが入っていないため牛乳アレルギーの方にも使える点が利点ですね!
K5-①
茵蔯五苓散
【採用理由】
生薬の粉末のため、エキス剤と比べより効果が期待できる!
また、煎じずにそのまま服用できるため使いやすいですね!
K13-①
黄連解毒散
【採用理由】
生薬の粉末のため、エキス剤と比べより効果が期待できる!
また、煎じずにそのまま服用できるため使いやすいですね!
K26-①
乾姜人参半夏丸
【採用理由】
効能・効果につわりがあり、丸剤のため煎じたりせずに服用しやすい点がいいですね!
つわりなどは基本受診が良いと考えられますが、休診などで受診できない場合の選択肢に良さそうです!
K-29
甘麦大棗湯
【採用理由】
不安や不眠に対して使用できる漢方薬で、個人的に気に入ってます!
甘くて美味しいです!
終わりに
というわけで、今回は以上です!
薬局製剤は使用できる成分がかなり限られてますし、現代はOTC医薬品の方が手ごろで効果的な医薬品が多いイメージが私はありました!
ただ逆に、市販薬の場合には多種多様な成分が含まれ過ぎていて、併用薬や病歴により紹介しにくい状況がありますよね…。
今回薬局製剤のリストとにらめっこすることで、そういう状況の中での選択肢として薬局製剤にも利点はあるなと感じました!
あと、自分で作った薬が販売できるって、ロマンありますよね!!
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