こんにちは!
くくたる(twitterはコチラ)です!
【薬剤師歴11年目】
●フリーランス薬剤師
●管理薬剤師歴:調剤3年、OTC1年目
●1人薬剤師歴(調剤):2年
【その他資格】
●国際中医師
●ハーバルセラピスト
●シニアハーバルセラピスト
※国際中医師は医師免許ではありません。
部下指導って難しいですよね…!
特に自分がまだ若手~中堅だと思っているところに年上の部下が入ってきた場合、よほど自信がない限りは大丈夫かなと不安になってしまいます…!
【自分より能力が高い】【年上】【プライドが高い】【やる気がない】
ちなみに私はこのような属性を全て持つ部下の指導で毎日疲れ果ててしまっていた時期がありました…!
会社としてやらないといけないことに対して、
「マイルールでやってしまう…」
「効率が悪いと感じたら面倒くさがって省いてしまう…」
「ちょっとしたことで反論されてしまう…」
「M&A後の職場で、以前のルールを押し通してしまう…」
など、何度か大変だと感じる状況がありました!
当時は余裕がなく気付けなかったことも多かったのですが、今思えば私の接し方が悪かったと感じる部分も多くあります!
そこで今回は「私が部下指導で失敗したことや気をつけたこと」「状況改善のために取り組んだこと」「参考にした本」などを紹介したいと思います!
この記事を読んでいただくことで、部下指導で苦労している方が少しでも楽になっていただけたら幸いです!
年上の部下指導で失敗したこと
大前提として、年下の部下やリクルーターとして学生と接する場合にはフランクな感じ(タメ語)で話した方が反応が良いという経験を私は持っていました!
※1人1人に合わせるベきなので確率論的な話です。
私が社会人2年目の時には、入ってきた新入社員(1年目)に対して常に敬語で話をしており、リクルータとして学生と接した際も初めのうちは常に敬語で話をしていました!
なんとなく気軽に相談できる雰囲気を作ることができなかったように感じたので、ある時から勇気を出して初対面は敬語にしつつも徐々にフランクな感じ(タメ語)で話すように心がけてみたところ、色々と相談をしてもらえるようになったという経験があるためこのように結論づけました!
ただこれは、あくまでも年下の部下や学生を相手にした場合に有効でした…!
失敗談①年上の部下に対してもフランクな感じ(タメ語)で接してしまった
当時の私は年上の部下に対しても「わからないこと等を気軽に聞いてもらえるように」と考えて、あえてフランクな感じ(タメ語)で接してしまいました!
その結果、気軽に聞いてもらえてはいた感覚はありましたが、時折舐められたような薄ら笑いをされてしまうことが増えてきて、やり方を失敗したなと感じるようになりました!
今思えば年上の方にフランク(タメ語)に接してしまうのは、プライドを傷つけたり敬意が足りなかったと非常に反省しております…!
失敗談②任せた業務に対して途中で口を出してしまった。
結論を先に書くと「任せた業務に対して途中で色々と口出しをしてしまうと良い気分はしない」という話です!
ある日部下の業務経験を確認したところ「在庫管理をしたことがない」とのことだったので、
①基本的な発注方法
②在庫する医薬品(品目)を増やす場合・減らす場合
などについて指導をし、日々の在庫管理をしてもらうようにしました!
しばらく様子を見ようとしていたのですが、
「私が考えるよりもはるかに多くの在庫量になる(100錠でいいかなと思っていたら300錠ある)」
「軟膏などの規格が増えている(同じ名称の薬で5gチューブだけでなく10gも増えている)」
このような状況になってしまいました!
比較的新しい店舗だったため私は在庫が回転しきらないと思い、
「在庫量が多すぎるのではないか?」
「規格を増やすと回転率が分散するからやめた方がいいのではないか?」
などと途中で口出しをしてしまいました!
(年上・年下関係なく)部下からしたら、色々やっていいと言われたのにやたら注意が来るものですから面白くなかったと思います!
注意自体は必要なことだと思いますが、私がいけなかったところは
①部下の考えをしっかりと聞かなかったこと
②「まずはそれでやってみよう」という考えがなかったこと
これにつきると思います!
注意しなかったことにより取り返しのつかない状況が発生する場合は別ですが、今回の在庫管理の件で考えると
「返品可能な期間内であれば過剰在庫は卸に返品をする(卸に迷惑をかけてしまいますが)」
「全店で動いている在庫であれば多店舗に過剰在庫を引き取ってもらえる」
こういった対応ができたので、まずはチャレンジしてみてもらっても良かったはずですよね!
また、あくまでも「私が過剰在庫だと思った」という話なので、実際に運用してみたらそのやり方の方が効率が良かった可能性もあります!
上司あるあるだと思うのですが「先の状況が予想ついてしまい、結果が出る前に注意してしまうこと」ってありませんか?
初めてその作業をする人には予測がついていないか、もっといい結果が出ると考えた上でその選択をしたのかもしれないので、あとからカバーできることは最後まで任せてみることが大切と今では思っております!
薬局業務の1つである在庫管理を任せた場合を例にします!
面受けする薬局で、比較的新しい店舗と思ってください。
部下指導で出来ていなかったこと
部下の話をしっかり聞けていなかった。
先程の部下指導で途中で口を出してしまったこともそうですが「相手の考え方をしっかり聞いて、理解しようとしていなかったこと」が私の出来ていなかったことでした。
薬局業務を例にしますと、比較的新しい店舗だったこともあって、処方せん枚数を増やして健康相談に乗り、在宅や地域活動などを行っていくことを目標として私は仕事に取り組んでいました。
しかし、部下はそうではなかったんです。後にしっかり話を聞いてわかったことですが「自分が生活出来るために就職をしたので、無難にやれてプライベートが充実できればいい」「管理薬剤師や薬局長にはなる気はない」という感じだったのです。
これでは意見が合わなかったり、方向性が違うのでギクシャクするのも納得な気がします。
ちなみに部下は、服薬指導など対人業務はしっかり丁寧にやっていたので、あくまでも会社のためにっていう感じではなかったというだけですね!
とはいえ会社員である以上、会社が求めることもやらないといけないので部下の考えがわかった後もどのようにしていくか悩みはしたのですが、何かが少し楽になりましたね!
部下指導で悩んだこと
部下の能力が高いことは良いが、会社のルールに従わない所があった。
例えば、レジの売上金の確認作業ですね。
朝の入金時、昼の途中清算をすることに決まっているのですが、昼の確認をしても無意味だと言ってやろうとしませんでした。
何をもって無意味なのかしっかり聞けばよかったのですが、当時の私は理由なく決まりだからとしか言えない状態だったので、納得もしてもらえず…。
他にも色々仕事はありましたが、日中の途中清算は私がやることに。
少なくとも、点検をして問題がなかったという確認と、問題があった場合も朝~昼間の間だと範囲を狭めて原因追求できるのですけどね。
そもそもお金がずれることがほとんどないので、そういう意味で無意味と言っていたのかもしれません。
悩んだ時にしたこと
本やネットで部下指導や自己啓発などの情報を探して参考にした。
「自分と同じような悩みを持つ人っていないのかな?」程度にネットで検索してみたらかなりたくさん出てきました!
色々見ているうちに少しずつ気持ちが楽になり、明日からはこの方法を試してみるか? と少し前向きになれました!
本も同様で、本屋さんに行くとたくさんの自己啓発本があり、自分に合うものが見つかると思います! 私の場合は2冊ほど気になったものがあり読んだのですが、1冊は部下指導とは関係のない自己啓発本でした!
友人や上司に相談をした。
友人や上司からしたらいい迷惑かもしれませんが、自分のことを知っている人で頼れる人がいると適切な助言をもらえると思います!
何人かに相談してわかったことは、私は「話をするのは得意だが人の話を聞くことが苦手」であることや「嫌われたりするのは、よほど相性が合わない限りはないのではないか」ということでした。
「薬局長をしているのだから、薬局のビジョンを示したらどうか?」「部下にどうなって欲しいかをしっかりと話し合ってみたらどうか?」というアドバイスももらい、すごく参考になりました!
上司であれば会社のことがわかりますし、友達であれば別の視点でのアドバイスをもらえると思うので、何人かに相談できるとより良いと思います!
ちなみに私は入社1年目で心身共に消耗していた時にも友達に相談していました…!
新人時代は年上の部下ができる可能性は低いと思いますが合わせて紹介しておきます!
>>新人薬剤師で職場が辛い。うつ病になる前に対策を【薬局・ドラッグストア】
>>薬剤師の転職は一年目だと厳しい?元リクルーターの私の経験談と実例の紹介
休日は全力で遊んだ。
薬局の調剤室は狭い空間なので、知らず知らずのうちにストレスが溜まってしまうこともあると思います。
なので休日はでかけたり電話で誰かと話したり、気を紛らわしてストレス解消することも私にとっては重要でした!
とにかく、自分が潰れてしまわないよう気分転換できる何かがあるといいと思います!!
部下指導で改めて意識したこと
与えた仕事については、すべてを任せることにした。
これは先程書いたとおりで、業務に大きな問題を与えない範囲であれば、私は口出しはせずにやらせて、相手から聞いてきたり悩んでいそうな時に話を聞いてみるようにしました!
話をしっかりと聞くようにした。
まずは否定せずに最後まで話を聞くことを心がけました!
また、業務的なことばかりでなく日常会話なども聞くように心がけました。このあたりは相手によりけりと思いますが。
薬局のビジョンを明確にしてそれを共有した。
薬局を良くしていくなど抽象的なことはなるべく言わず、地域体制加算がとれる状況を作りたいことや、地域体制加算を取る要件の確認、今すぐ取り組めることなどなるべく具体的な話をして、そのためにはどうすればいいかを少しずつ話すようにしました!
部下にどうなって欲しいかを伝えて、お互い妥協出来る所を考えた。
プライベートを充実させたい方で昇進にはあまり興味がなさそうな感じだったので2つだけ伝えました!
①1人前になるために必要な作業で、まだ取り組めていないものの確認をして教えました。
②なりたくないとはいえいつかは管理薬剤師のオファーが来ることも十分考えられたので、管理薬剤師に必要な業務は教えておき、本社から推薦があればその時にやるかやらないか選んでもらうように伝えました。
①②どちらにせよ、やる気がないからといって教育を放棄するのは違うよなと思い、必要な業務は教えて、その時が来たら選べるスタンスになっていて欲しいと伝えました!
色々と意識を変えても状況が改善しない場合には転職も視野に入れる
日々消耗している方は、ぜひ一度読んでみてください!
>>ファルマスタッフの登録・面談・面接時の流れと評判は?【30代薬剤師の転職体験記】
私が転職活動で利用したファルマスタッフの体験談です!
登録後の流れ、エージェントとの面談時の流れ、面接時の流れと実際に利用して感じたことをそれぞれまとめています!
参考にした本
私が部下指導で悩んだ時の2冊の本を紹介します。
※1冊は自己啓発ではありますが、部下指導の話ではないです。
アウトプットの本は、たまたま本屋で見かけてなんとなく買ってしまったのですが、アウトプットをどうやってしていくか・無理なく継続していくかを学べて、部下指導に活かせそうな内容だったため一緒に紹介しました!
最後に
というわけで、部下指導で私が困ったり解決するためにどうしたかの話でした。
読んでいただいたからわかると思うのですが、全てを解決しきれたわけではありませんでした。
ただ、何もせずにモヤモヤと悩んでたときと比べると少しずつですけどコミュニケーションが取れるようになってきて改善出来てきたことがあったので、無駄ではなかったです。
初対面の印象も大切と思うので、今後年上の部下ができた場合には、今までの経験を活かして接していきたいと思っております。
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