くくたる(twitter)です!
【薬剤師歴11年目】
●フリーランス薬剤師
●管理薬剤師歴:調剤3年、OTC1年目
●1人薬剤師歴(調剤):2年
【育児歴:6か月】
●30代男性!
●育児休暇6か月取得!
●育児で役立ったことなどを広めたい!
男性の育児休暇は国が促進している制度ですが、まだまだ取りにくい雰囲気がありますよね…?
少なくとも私は若干取りにくいと感じてはいたのですが、勇気を出して6ヶ月取得させていただきました!
結論を言うと、育児休業を取ったことで生活の質が明らかに良い方向に変わったので、今回は私が感じたメリットについて紹介します!
【育児休業の取得=会社にとってネガティブ】
このように考える方もまだまだ多いと思います…!
しかし、取得させた会社側にも制度上のメリットがあるため男性の方は是非取得を検討してみて欲しいです!
※現場の人員が減ったままの場合、その点はデメリットになります…。
最近は人生100年時代と言われ、定年退職の年齢も長期化の傾向がみられます!
長い人生の中、育児休業を取って自分自身や家族との生活を考えてみてはいかがでしょうか?
私は「私が実際に感じたメリット」をブログで伝えることで、皆様の育児休業取得を応援しています!
ちなみに令和4年4月1日から男性の育児休業が取りやすくなる可能性があります!
4月1日から変更されるポイントについてもまとめておりますので、興味を持っていただけたら是非最後まで見てみて下さい!
なぜ育休は3~6か月がオススメなのか?
①金銭面のメリットが最大限活かせる!
②2~6か月の間に小児に必要なワクチンや健診で病院に行く&手続きが多い!
③生後3~4ヶ月頃までは昼夜のリズムが整っていない!
私が育児休業を半年取ってみて感じたことを順番に紹介します!
①金銭面のメリットが最大限活かせる!
①金銭面のメリットは育児休業を6か月取得することがメリット多数だと私は考えております!
私が育休を取る際、数名の社員や友達から「給料ってどうなるの?」「育休中のお金は大丈夫なの?」というような質問をされました!
詳細は下記(育児休業のメリット①金銭面)でまとめますが、最初の6ヶ月間は額面給与の0.67倍(約2/3)が貰えます!
※会社の給料ではなく「育児休業給付金」として。
例えば毎月30万円の給与だとすると、1か月あたり約20万円が支給されるわけですね!
「1/3も減る!」と感じる方もいるかもしれませんが、実際には制度のおかげで1/3の負担もほぼ感じなくなるため、金銭面は本当にメリットばかりでした!
②2~6か月の間に小児に必要なワクチンや健診で病院に行く&手続きが多い!
私の家庭では副反応が出た時に特定しやすくするため、ワクチンはなるべくまとめずに1種類ずつ打ちました!
おそらく13回前後はワクチンを打ちに病院に行きました!
※ロタウイルスのワクチン(ロタリックス)とヒブワクチン(アクトヒブ)のみまとめて摂取
病院へはそれ以外にも、1ヶ月健診と3~4ヶ月健診でも行く必要があります!
また、病院に行くだけでなく生後14日以内に出生届を提出したり、マイナンバーカードなどの手続きもあるため、意外とやることが多かったりします!
1つ1つはそこまで手間にはならないと思いますが、仕事の休みのタイミングで毎回何かしらしなければならないのはキツイと思います…!
また、予防接種した夜は赤ちゃんの寝つきが浅くなる可能性もあります!
夜泣きで眠れず次の日の仕事に影響が出ることも考えられます!
ちなみに奥さん1人に任せることもできるとは思いますが、それは万全の状態であればです!
私の家庭では出産当日に帝王切開となり、手術後の傷が塞がるまでに1~2か月程度かかり、その間は普通に動くことがかなり辛そうでした…!
通常分娩であったとしても、体力はかなり消耗しますしね…!
不測の事態に備えるためにも、育休は希望しておいたほうがいいと思います!
③生後3~4ヶ月頃までは昼夜のリズムが整っていない!
生活のリズムをコントロールする視床下部が十分に発達していないため、0~2ヶ月の赤ちゃんは1日のリズム(昼夜の判別)が決まっていないと考えられています!
それに加えて赤ちゃんは3時間おきに授乳をする必要があり、頻繁に目を覚ましてしまうため夫婦共にまとまって睡眠する時間が激減します…!
男性は育児休暇中は何をする?
①子育て・育児をする!
②奥さんと子供との生活を大切にする!
③隙間時間には好きなことができる!
①子育て・育児をする!
「そりゃそうだろ!」という話ですので私の具体例(経験)を紹介します!
具体的には、ミルクを飲ませる(3時間毎)、あやす、寝かしつける、お風呂に入れる、オムツ替え(おしっこやうんち)、衣類やガーゼの洗濯、オムツやミルク、赤ちゃん水の買い出しなどでしょうか…!
特に首が座る3~4ヶ月までは抱っこやミルク、お風呂、寝かしつけの時などに非常に神経を使います…!
ちなみに私の家庭では最初の2ヶ月くらいまではおっぱいを直接飲んでくれず、ミルクや搾乳した母乳を哺乳瓶で飲ませていました!
子育てがこれからの方はイメージしにくいと思いますが、実は搾乳をして哺乳瓶で与える場合は睡眠時間など自分の時間の確保が格段に難しくなります!
※あくまでも私の家庭の場合です!
毎日3時間おきに授乳するだけでも睡眠時間や体力的にも辛いのに、さらにスケジュールがキツキツな感じが伝わったでしょうか?
生後3ヶ月頃までこのペースが24時間毎日続くため、奥さん1人に任せるのは相当辛いと思います!
※生後3ヶ月頃までは昼夜のリズムが整っていない
退院後に奥さんは数日間ワンオペで育児を経験したのですが、育児の勝手がわからないこともあってかなり疲弊しておりました…!
②奥さんとの生活を大切にする!
私が育児休業を取ったのは初の子供が産まれた時でした!
初の子育てで色々効率よくできるわけもなく、夫婦共に何が正しいか・正しくないかもよくわからずに子育てがスタートします!
今までの生活と比べて赤ちゃんメインの生活に切り替わりますので、奥さんもすぐには順応できませんでした!
特に産後すぐはホルモンバランスの乱れから、産後うつのリスクも考えられます!
産後うつ病とは、分娩後の数週間、ときに数カ月後まで続く極度の悲しみや、それに伴う心理的障害が起きている状態をいいます。
産後うつ病 – 22. 女性の健康上の問題 – MSDマニュアル家庭版
不慣れながらも育児を協力していたつもりですが、奥さんは半年間で3~4回くらい泣き崩れました…!
私の協力の度合の問題があったかもしれませんが、産後の母親は不安定な状態だということは覚えておいて損はないと思います!
③隙間時間には好きなことができる!
私は正直なところ「夫婦揃っているし、好きなことができる時間が多く確保できる!」と思っていましたが、甘かったです…!
①子育て・育児をする!
②奥さんとの生活を大切にする!
①②を両立させると、最初の1~4ヶ月位はまとまった時間はほぼ取れませんでした!
30分~1時間ずつくらいを何度か確保できれば良い方でしたね!
もちろんそれでも十分ありがたかったのですが、細切れになるためなかなか集中力が続きません…!
5~6ヶ月目になってようやく生活が安定して、それからは夜中又は早朝に2~5時間位は確保できるようになりました!
日々の時間配分については、後日ルーティンとして記事を書こうと思っておりますので、乞うご期待!
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育児休業のメリット①金銭面(節税)
①育児休業給付金で生活ができる!
②社会保険料と厚生年金が免除!
③育休期間中もボーナスがもらえるかも?
冒頭でも紹介しましたが、育児休業中の金銭面は制度のおかげでかなり優遇されております!
少なくとも私はお金の面では全く困らなかったので、理由を順番に紹介します!
①育児休業給付金で生活ができる!
育児休業期間中、賃金が支払われないなど一定の要件を満たす場合には育児休業給付金が支給され、休業開始時賃金の67%(休業開始から6ヶ月経過後は50%)が支給されます!
※育児休業給付金は、会社からではなく雇用保険から支払われます!
労働者は日々の給与で保険料や税金を支払っていますよね!
育児をする時くらい、その恩恵をいただけた方が「もっと仕事を頑張ろう!」という気持ちになれると私は思います!
「最初の6ヶ月は1か月あたり額面給与の67%が得られる」
これが冒頭で紹介した「金銭面のメリットが最大限活かせる!」と記載した理由です!
残業代、交通費、特別手当が多い方の場合は特に恩恵が得られますね!
特に残業で日々の仕事を頑張っている方は、育児休業を取らないと子供と会う時間が少なくなってしまいますよね…!
また、育児休業給付金は非課税で所得税がかからない点も重要なポイントです!
※育児休業給付金は非課税(所得税かからない)ですが、ボーナス(賞与)については所得税がかかります!
【1年間育休を取得した場合(1~12月の極論の場合)】
所得税は0~97,450円
※育児休業給付金は非課税のためボーナスが1,949,000円までの場合
【給与・ボーナスが3,300,000円の場合】
所得税は232,500円
※1年間育休取得時との差額は135,050~232,500円
【給与・ボーナスが6,949,000円の場合】
所得税は962,300円
※1年間育休取得時との差額は864,850~962,300円
育児休業給付金は給与×50~67%と紹介しましたが、所得税の差額も含めるとかなり負担が軽くなりますよね?
ちなみに住民税は所得に応じて変動するため、次年度の住民税の負担が減ることもメリットです!
②社会保険料と厚生年金が免除!
なんと育児休業給付金だけでなく社会保険料と厚生年金も免除となります!
給与明細を見て社会保険料と厚生年金量の項目を見れば自分の給与が普段どれだけ減ってしまっているかがわかりますよ…!
育児休業は国が推進している政策です!
「若者は保険料の負担が増えて大変だ…!」と思っている方ほど、このメリットが伝わると思います!
ちなみに住民税は支払う必要があります!
育休取得後1~2か月目に市役所から育児期間中の住民税の支払い通知が届きますので、給与明細であらかじめ毎月いくら住民税を支払っているか確認をして貯金しておくと良いと思います!
※私の場合は育休を半年取得したため、半年分の住民税の通知が届きました…!
③育休期間中もボーナスがもらえるかも?
会社によるかもしれませんのでご了承ください!
事前に会社に確認をするか、ボーナスは出ないものと思って備えておく方が心穏やかに過ごせると思います!
私はもらえなくてもしょうがないと思ってボーナスには期待していませんでしたが、フタを開けてみたらボーナスの支給がありました!
この時ばかりは「普段会社の愚痴を言って申し訳ございませんでした!」と叫びたくなりましたね!
冗談はさておき、育児休業期間中にボーナス月をまたいだ場合は、ボーナスの金額も社会保険料と厚生年金が免除されます!
※ややこしいですが所得税はかかります!
金銭面のメリットは、具体的な金額も含めて別記事で紹介予定のため乞うご期待!
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育児休業のメリット②家族と過ごす時間が増える!
人間が1番成長をするタイミングは生後2ヶ月目と言われています!
産まれたばかりの赤ちゃんは当然しゃべれないため、赤ちゃんとのコミュニケーションで大切なことは肌と肌の触れ合いです!
1日8時間で週5日勤務をしている場合、それだけで1週間当たり40時間は触れ合える期間を逃してしまいます…!
実際にはさらに通勤時間や残業時間、睡眠時間もあるため、仕事をしている場合は赤ちゃんと触れられる時間はごくわずかです…!
「仕事から帰ったらすでに子供のお風呂は奥さんが入れ終わっている」
私の友人で少なくとも3人はこういった状況でした!
「お風呂に入れる手間が省けた! ラッキー♪」
このように考える方もいるかもしれませんが、私は「コミュニケーションの機会が少なくなった」と思ってしまいます!
私は子供に好かれたいっ!!!
育児休業のメリット③子育ての大変さがわかる!
「稼いでるから偉い!」
「会社で働くことは大変!」
「専業主婦は子育て以外の時間は暇でしょ?」
こういった考えの方もいるかもしれません!
そのような方がいらっしゃれば、私は伝えたいです!
子育ては会社的な責任問題がないことは確かですが、24時間365日続くため奥さん1人で育てる場合は思っている以上に大変ですし、自分の時間の確保も難しいです!
普段一生懸命仕事をされている男性が育児休暇を取れば、奥さんはもちろん旦那さんも負担が減って生活が豊かになると私は思います!
ちなみにうちの子は比較的夜泣きが少なく、どんなに長くても1時間以内には寝ていたので助かりましたが、私の友人の子供は寝付けずに4時間泣き続けたこともあったそうです…!
「オムツを変えてミルクも与えて、これ以上赤ちゃんが泣く理由がわからない!」
そんな状況で赤ちゃんの泣き声を聞き続けるのは、精神的にかなりきついです…!
また、赤ちゃんを抱いていれば泣き止むのにベッドに置いた瞬間に目覚めて全力で泣き出したり、やっとベッドで寝たかと思うとちょっとした物音ですぐに目覚めたりもします…!
この状況で「家の掃除」「洗濯」「食器の洗い物」「朝昼夜ご飯を作る」「赤ちゃん用の食器を洗って消毒をする」などなどを毎日続けるため、1人で日中を過ごす場合は意外と自分の自由時間は確保できないです…!
育児休業のメリット④時間に縛られない生き方を経験できる!
育児休業を取ることで、今流行りのFIRE的な生活を先行体験することができます!
※FIRE:Financial Independence Retire Early(経済的自立と早期リタイア)
私は将来的に独立した時のシミュレーションも兼ねて育休を経験したかったんですよね!
また、毎日の通勤時間や働く時間が決まっていない解放感は非常に快適でした!
なんやかんや日中はほぼ育児で終わるためまとまった時間を取ることが難しいですが、赤ちゃんのリズムに合わせれば多少なり自由時間を手に入れられます!
自分の時間を確保することが難しいと言いはしましたが、半年あると色々なことにチャレンジすることができました!
詳しくは後日ルーティンとして記事を書こうと思っておりますので、乞うご期待!
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育児休業のメリット⑤育児で得た知識・経験を仕事に活かせる
特に医療従事者や保育者は仕事内容で活かせると私は考えております!
具体例を言えば、授乳・ミルクの回数や量、ウンチの色、機嫌、夜泣きの頻度などの実体験が得られることなどです!
薬剤師は「授乳中に薬を飲んでもいいの?」「薬の飲ませ方は?」など聞かれることが多いですよね!
男性の育児休業について追い風になる?令和4年4月1日から
冒頭で紹介しましたが、令和4年4月1日から育児休業が一部変わることは知っていますか?(私は知りませんでした…)
詳細は下記の引用リンクを参考にしていただければと思います!
令和3年6月に育児・介護休業法が改正されました。
1 男性の育児休業取得促進のための子の出生直後の時期における柔軟な育児休業の枠組みの創設 【令和4年10月1日施行】
育児・介護休業法について|厚生労働省
2 育児休業を取得しやすい雇用環境整備及び妊娠・出産の申出をした労働者に対する個別の周知・意向確認の措置の義務付け 【令和4年4月1日施行】
3 育児休業の分割取得 【令和4年10月1日施行】
4 育児休業の取得の状況の公表の義務付け 【令和5年4月1日施行】
5 有期雇用労働者の育児・介護休業取得要件の緩和 【令和4年4月1日施行】
育児休業中の給付金や税金免除などの保証でも感じましたが、
国は男性の育児休業を高めていこうという雰囲気を感じます!
転職・就職活動時は男性の育児休業の取りやすさも大切です!
「一生仕事だけに身をささげる!」
「患者さんのこと以外は二の次!」
このような方については私は何も言えませんが、育児休業を取得したことでワークライフバランスは本当に重要だなと実感しました!
私は以前リクルーターをしていましたが、その時は育児休業のメリットについてあまりアピールができていなかったため、1人でも多くの方に知ってもらえるようブログでしっかりとアピールをしておきます!
>>ファルマスタッフの登録・面談・面接時の流れと評判は?【30代薬剤師の転職体験記】
私が転職活動で利用したファルマスタッフの体験談です!
登録後の流れ、エージェントとの面談時の流れ、面接時の流れと実際に利用して感じたことをそれぞれまとめています!
最後に
男性の育児休業は国が勧めている制度です!
「職場の人間関係が…」「お客さんが…」「周りの人に申し訳ないし…」と考えてなかなか取得に踏み切れない方は多いと思います!
しかし、勇気を出して取得することができればとても有意義な時間の使い方ができると思うので、育児休業を取りたいと思っている方はしっかり自分の意思を伝えてみてください!
私は「私が実際に感じたメリット」を伝えることで皆様を応援をしています!