【第07回】気・血・津液・精の生成と陰陽、相互関係【漢方・中医学が苦手な方向けの勉強法】

    連載「漢方が苦手な方の中医学基礎」第07回

    今回は気・血・津液・精の生成と相互関係について紹介したいと思います!

    この記事を読むことで、次回以降紹介する五臓六腑の紹介を円滑に理解するための基礎が身につきます!

    気・血・津液・精ばかりで疲れてしまっている方については、五臓六腑でつまずいた時にこちらの記事を見ていただく形でもいいかもしれません。

    気・血・津液・精の生成

    気、血、津液、精のそれぞれどのように生成されると考えられているか紹介します!

    気の生成

    腎精(先天の気)と後天の気が組み合わさって気が生成されます!

    胃腸の消化吸収機能と肺の呼吸機能がしっかりしていないと、気の生成がうまくいきません!

    ※胃腸は中医学では脾胃と表現します!

    血の生成

    飲食物を胃腸で消化吸収することで得られる栄養物質と、肺から取り入れた天空の気(空気)から、気の作用により血が生成されます!

    気の生成と同様、胃腸での消化吸収機能と肺の呼吸機能がしっかりしていないと、血の生成はうまくいきません!

    津液の生成

    飲食物を胃腸で消化吸収することで生成されます!

    飲食物より吸収された水分のことですね!

    胃腸の消化機能がしっかりしていないと津液の生成がうまくいきません!

    精の生成

    先天の精と後天の精があり、合わせて腎に貯蔵されております!

    胃腸の消化機能がしっかりしていないと後天の精の生成がうまくいきません!

    関連記事【第13回】腎の機能・機能異常【漢方・中医学が苦手な方向けの勉強法】

    気・血・津液・精の陰と陽

    まずは気・血・津液・精の定義です!

    次に【第02回】気の作用・種類で紹介をした内容の復習です!

    中医学では物事を陰と陽の2つに分けて考える方法があります!

    勾玉の白黒みたいな感じですね!

    気・血・津液・精を陰陽に当てはめて考えます!

    この考え方が体質を考える際に重要になってきます!

    陽と陰の考え方の例

    ①日中は陽が活発になる時間、夜間は陰が活発になる時間!

    ※陰が陽の活発な作用を抑える→熟睡できる!

    ②痩せていること(血虚)や皮膚の乾燥(津液不足)→陰虚(陰液の不足)

    ③陰液が足りず陽の活発な作用を抑えきれないため睡眠が浅くなってしまう!

    このように考えます!

    Q.この場合、どうしたら根本を改善できるでしょうか?

    A.陰液を補給し、夜間の陽を抑えることが出来れば眠りの質の向上が期待できます!

    陰液(血・津液・精)を増やすには胃腸の消化吸収機能が大切でしたね!

    なので、消化吸収しやすい食べ物を食べていただくことも、体質の改善に繋がります!

    ちなみに痰湿(粘りのある水分。水滞)も睡眠を妨げる原因となります!

    そのため脂物やクリームのような脂っこい食べ物は睡眠の質を下げる要因となるため、夕食では控えた方がいい場合もあります!

    脂物やクリームはカロリーが多いですよね!

    カロリーが高くなることで熱量が上がる→陽の温める作用が上がることにも繋がり、陰液が陽を抑える妨げとなるため、不眠に繋がります!

    気・血・津液・精の相互関係

    気の気化作用により、気・血・津液・精は相互に変化することができる!

    最後に

    次回は【第08回】五臓六腑の関係性の覚え方について紹介します!

    前回は【第06回】津液と精について紹介しました!

    気・血・津液・精についてはこの記事で最後です!

    ここまで見ていただいた方、本当にお疲れさまでした!

    今回紹介した気・血・津液・精の生成については正直わかりにくいと個人的には思います!

    覚えておいていただきたいことは、飲食物の摂取において「胃腸の消化吸収」「肺の呼吸」の作用が大切ということですね!

    理論ばかりだと実際の訴えと結びつかないと思うので、とりあえず高齢者の不眠を例にしましたが、厳密には不眠は心と腎の気・血・津液・精が重要となってきます!

    「中医学や漢方が苦手と感じている方のための記事」をコンセプトに紹介しておりますが、日に日に専門用語が増えてきてしまっている気がします…!

    もし疑問などあればTwitterや質問箱で質問をいただけると私自身の勉強にもなるので助かります!

    連載:漢方が苦手な方の中医学基礎

    漢方・中医学の記事一覧

    この記事を書いた人

    くくたるのアイコン

    くくたる薬剤師

    仕事
    フリーランス薬剤師(調剤薬局・ドラッグストア)
    資格
    国際中医師、ハーバルセラピスト、シニアハーバルセラピスト

    国際中医師は医師免許ではありません。

    運営者について

    同じジャンルの記事

    1. 漢方・中医学麦門冬湯、白虎加人参湯、竹葉石膏湯の特徴と違い、使い分け【喉の乾燥の漢方・生薬比較】
    2. 漢方・中医学国際中医師合格!私の勉強方法と問題の傾向と対策【2022年受験】
    3. 漢方・中医学葛根湯は肩こりに毎日使用していいか?独活葛根湯との違いは?
    漢方・中医学の記事一覧