【第12回】肺の機能・機能異常【漢方・中医学が苦手な方向けの勉強法】

    連載「漢方が苦手な方の中医学基礎」第12回

    今回は五臓六腑のうちの肺について紹介していきたいと思います!

    肺は西洋でいう肺の機能もありますが、中医学では鼻など呼吸器全般(肺呼吸・皮膚呼吸)と水分代謝、免疫機能も関係しています!

    肺の定義

    まずはイメージがあった方がいいと思うのでイラストです!

    肺は大腸、皮膚、体毛、鼻と関係が深く、肺の状態が反映されます!

    ※肺と関連する色が白のため、白黒のイラストになっております!

    肺は宣散(せんさん)・粛降(しゅくこう)を主る(つかさどる)

    【宣散】は気や津液を全身のすみずみに巡らせることです!

    【粛降】は津液を下に送り出し、腎⇒膀胱⇒排泄に関与しています!

    肺は気を主る

    空気(清気:O2)を吸って、脾で吸収した飲食物(水穀の気)や腎の精と混合して、気(元気)を生成します!

    その他

    ●皮毛を主る:皮膚や体毛と関係があります!

    ※髪の毛は腎

    ●鼻に開竅(かいきょう)する:嗅覚や鼻水、鼻づまりは肺の機能異常と考えます!

    ちなみに、肺の腑は大腸でしたね!

    大腸は腸内細菌のバランスが大事で、免疫機能にも重要な役割があります!

    肺は水分代謝を調節(宣散・粛降)しており、さらに大腸の免疫機能にも関わります!

    要約すると

    ①肺は呼吸器全般(肺呼吸・皮膚呼吸)に関与!

    ②水分代謝と関係している!

    ③肺から得た空気と糖分を合わせてATP(エネルギー=気)を獲得(クエン酸回路)!

    ④免疫機能と関係している!

    宣散・粛降の水分代謝の図

    ※肺の機能は赤矢印の部分です!

    脾から吸収された水分は、肺へ運ばれたあと全身に巡らせます(宣散)!

    また、粛降により一部の水分は腎へ運ばれて排泄と再吸収をします!

    肺気虚

    肺の気虚です!

    気虚は機能低下なので、肺の呼吸・水分代謝・免疫機能の低下をイメージするといいと思います!

    どのような症状がでるか?

    呼吸が浅い、息切れ、風邪をひきやすい、汗をかきやすい、咳(軽い・弱い)、薄い痰、疲れやすい、鼻水が出るなどが起こります!

    肺陰虚

    肺の陰液(津液・血)が少なくなる⇒乾燥が起こります!

    また、陰液は冷やす性質があり、それが少なくなる⇒冷やせない⇒熱が発生する場合があります!

    どのような症状がでるか?

    空咳、喉の乾燥、口渇、微熱、痩せるなどが起こります!

    その他の肺の機能異常

    寒邪犯肺、熱邪犯肺、燥邪犯肺などがあります!

    「〇邪」が「肺を犯す」という意味です!

    まとめ

    ①肺は、呼吸機能、水分代謝、免疫機能と関係している!

    ②肺は大腸や皮膚とも関係している!

    ※大腸(腸内細菌)が乱れることで免疫バランスが崩れる→皮膚の状態に影響が出る(アトピーなどのイメージ)

    最後に

    次回は【第13回】腎の機能・機能異常について紹介します!

    前回は【第11回】脾・胃の機能・機能異常について紹介しました!

    肺は水分代謝や免疫機能と関係しており、皮膚や大腸とも関係していることもイメージできるようにしておくと良いと思います!

    連載:漢方が苦手な方の中医学基礎

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