ミルクシスルの肝保護作用【メディカルハーブ・薬剤師監修】

    皆様はミルクシスルというハーブを聞いたことがありますか? 私は恥ずかしながら、ハーバルセラピストを目指すようになって初めて知りました。

    肝臓に関するハーブは、アーティチョーク、ダンディライオン、ミルクシスルの3つがありますが、その中でもミルクシスルは「肝臓を守るハーブ(肝保護)」として使用されます。

    今回はハーブの基礎情報とその活かし方(ハーブの先生に教えてもらって共感)を紹介したいと思います。

    ミルクシスルの基礎情報

    学名:Silybum marianum

    科名:キク科 (キク科アレルギーの方は使用しない)

    使用部位:種子(脂溶性)

    ミルクシスルの主要成分

    シリマリン

    フラボノイド

    脂肪酸(リノール酸、オレイン酸)

    ビタミンE

    フィトステロール(β-シトステロール、スティグマステロール)

    シリマリンに関する研究論文は300以上あるとのことです。報告されている働きについては作用と適用で記載します。

    作用と適用

    作用: 細胞膜安定化、抗酸化

    適用:アルコール性肝炎、脂肪肝 ※ハーバルセラピストの範囲外ではもう少し広い適用です。

    ※適用はあくまでも海外での治療におけるものです。そのため、医師の診断がある場合には、病院での治療を優先する必要があります。決して治療薬の代わりに用いることはしないようにしてください!

    なので、日々肝臓を傷めないよう健康増進としての使用や、肝臓の数値の指摘などをされたけど、具体的に治療が開始されない場合にハーブを使用することをオススメいたします。

    安全性・相互作用について

    安全性: クラス1(適切に使用すれば安全)。

    相互作用:クラスA(相互作用が予測されない・起こると考えられていない)

    抽出について

    個人的には、今回のメインは抽出方法の紹介と思っております!

    理由は、メディカルハーブの事典では茶剤の紹介がされているが、ミルクシスルは脂溶性のため、抽出効率が悪いからです。その点も事典に記載がありますが、日々の肝臓保護の目的として無理なくできる方法を紹介したいと思います。

    今回紹介する方法は、オリーブオイルの中にミルクシスルを入れる方法です! この方法であれば、調理時に使う油を代用させるだけなので、無理なく摂取ができると考えられます。種子のためか(?)味も風味も特にないので、食感や味の影響も少ないと思います。

    今回は、ミルクシスル12gをオリーブオイル250mLの中に漬け込みました。

    ※ドイツコミッションEでは、1日12~15gの服用方法が紹介されていたため、今回の量が過量ではないことは確認済みです。

    脂溶性の話をしましたが、種子の中から成分をしっかりと溶出させるため、種子を粉砕します!

    画像を見てもらえるとわかると思いますが、種子めっちゃ硬くてなかなか砕けません!! 地道に砕いていて途中で電動ミルの存在を思い出し、砕けなかった残りの分は電動ミルで行いましたw

    砕いたものをオリーブオイルの中に入れ、その後2週間漬け込んでから使用します。

    最後に

    というわけで、今回はミルクシスルの肝保護作用についての紹介でした!

    海外では肝硬変、アルコール性肝炎、脂肪肝、薬物性肝炎に使用されているようですが、日本ではメディカルハーブといえど食品の分類となるため、日々の食事内容の改善としての使用が大切で、治療として使用することは逸脱するため気をつけたいところです。

    結論としては、医師から肝臓についての指摘があり、食事内容で改善するように言われているような場合にちょうどいいハーブと考えられます!

    ※食事内容でタンパク量など具体的な制限がない場合。

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    フリーランス薬剤師(調剤薬局・ドラッグストア)
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    国際中医師、ハーバルセラピスト、シニアハーバルセラピスト

    国際中医師は医師免許ではありません。

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