ビタミンEの種類と医薬品・サプリメントの特徴・違い【薬剤師監修】

    皆様はビタミンEの薬とサプリメントは何が違うか疑問に思ったことはないでしょうか?

    実はビタミンEとひとことで言っても様々な種類があります!

    そこで今回はビタミンEの種類と違いについて紹介します!

    私はビタミンについて学習をしたことで、患者さんやお客さんとサプリメントの話をするときの自信に繋がりました!

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    ビタミンEの種類について

    ビタミンEは大きく分けてトコフェロールとトコトリエノールに分けられます!

    また、それぞれトコフェロール(α、β、γ、σ)の4種とトコトリエノール(α、β、γ、σ)の4種に分けられるため、合計8種類あります!

    ビタミンEの生理活性

    ①トコフェロールとトコトリエノールの生理活性比較

    ②α、β、γ、σの生理活性比較

    ③天然、天然型、合成型の生理活性比較

    それぞれまとめます!

    トコフェロールとトコトリエノールの比較

    生理活性で最も高いものはα-トコフェロールと考えられております!

    トコトリエノールについては様々な効果が検討されておりますが、トコトリエノールの効果に関してはヒトでの検証データが乏しい状況とされております!

    種類生理活性(IU/mg)
    α-トコフェロール1.49
    α-トコトリエノール0.45

    トコフェロール(α、β、γ、σ)の比較

    種類生理活性(IU/mg)
    α-トコフェロール1.49
    β-トコフェロール0.45-0.75
    γ-トコフェロール0.15
    σ-トコフェロール0.02-0.05

    天然、天然型、合成型の違い

    ビタミンEの種類が8種類あると紹介をしましたが、実はさらに天然、天然型、合成型に分けられます!

    ざっくりとした生理活性比較は

    天然 > 天然型 > 合成型

    となります!

    天然(d体)

    種類生理活性(IU/mg)
    d-α-トコフェロール1.49

    天然型(d体でエステル化)

    種類生理活性(IU/mg)
    d-α-トコフェロール酢酸エステル1.36
    d-α-トコフェロールコハク酸エステル1.21

    合成型(dl体)

    種類生理活性(IU/mg)
    dl-α-トコフェロール1.10
    dl-α-トコフェロール酢酸エステル1.00
    dl-α-トコフェロールコハク酸エステル0.89

    ビタミンEに期待できる効果

    ①抗酸化

    ②血行促進

    ③ホルモンバランスを整える

    ※③については医薬品の使用上の注意でも登場します。

    医薬品とサプリメントの違い

    ビタミンは曖昧になりやすいので、念のため記載します!

    医薬品

    臨床試験をしており病気に対する治療効果が認められております!

    サプリメント

    病気の治療効果があるとは言えず、あくまでも健康増進のための食品として使用されます!

    ※含まれているビタミンEの種類については下記で紹介します。

    医薬品に使用されているビタミンE

    医薬品のビタミンEは、生理活性が一番高いとされるα-トコフェロールが含まれております!

    医療用医薬品のビタミンE

    ユベラNソフトカプセル200mg

    成分:ニコチン酸-dl-α-トコフェロール

    医療用医薬品では、合成型のビタミンEが使われておりますね。ユベラNソフトカプセルのインタビューフォームより一部引用しております。

    1日量:600mg(適宜増減)

    インタビューフォームより引用:

    ①ヒトの末梢循環不全に対する改善作用は、ビタミンEとニコチン酸との併用よりも明らかに優れている。

    ②トコフェロールニコチン酸エステルの生体内での予想される代謝経路として、投与後、トコフェロールとニコチン酸に加水分解され、トコフェロールはトコフェロールの代謝経路に、一方ニコチン酸はNADサイクルに組み込まれNAD、NADPに利用されながら代謝される。

    市販薬のビタミンE

    大まかにですが、ビタミンEがメインの物は天然ビタミンEが使用されており、別の成分がメインでビタミンEも含まれているような物は天然型ビタミンEや合成型ビタミンEが含まれているイメージです!

    いずれにしても、パッケージに記載のある成分をよく確認することが大切ですね!

    ユベラックス

    成分:d-α-トコフェロール(天然ビタミンE)

    1日量:300mg

    アリナミンEX PLUS

    成分:dl-α-トコフェロールコハク酸エステル(合成型ビタミンE)

    ※ビタミンE部分のみ抜粋しております。

    1日量:100mg

    >>アリナミンEX PLUSとナボリンSの使い分け(肩こり、腰痛、眼精疲労)

    市販薬のビタミンEの注意点

    いくつか注意点がありますが、1つだけ抜粋します!

    「服用後、生理が予定より早くきたり、経血量がやや多くなったりすることがあります。出血が長く続く場合は、この説明書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。」

    この文言です!

    ビタミンEのホルモンバランスを整える作用が意外と盲点だったりすると思います!

    なので、薬を紹介する際にしっかり伝えておかないと患者さんは薬の副作用だと思ってしまう可能性があるため、注意をしておく必要があると私は考えております!

    サプリメントに使用されているビタミンE

    長くなりましたが、ここが一番紹介したかったところですね!

    ここまで読んでいただいた皆様であれば察しがつくと思うのですが、サプリメントについてはどのようなビタミンEが含まれているかわからない製品が多いです!

    ※あくまでも多いというだけで、しっかりと明記されているものもあります。

    ビタミンEのサプリメントを飲みたいと思った場合には、どんなビタミンEが入っているかわからないと困りますよね?

    なので、今回の記事を見ていただいたことを機会にパッケージの成分をよく確認することをオススメします!

    ちなみに、マルチビタミンなどに関してはバランスよく配合されていることを重視するので、私的にはどのようなビタミンEが入っていてもあまり気にしない派です。

    ビタミンEのまとめ

    ①ビタミンEには種類があり、生理活性が1番高いものはα-トコフェロールである!

    ②種類以外にも天然、天然型、合成型と別れており、生理活性は天然>天然型>合成型の順である!

    ③ビタミンEにはどの種類が含まれているかが大切なので、パッケージの成分をよく確認する!

    以上です!

    参考文献

    ビタミンEおよびその類縁化合物の抗酸化作用

    最後に

    というわけで、今回はビタミンEの種類について紹介しました!

    生理活性で数値化されているため、ある程度見て判断がしやすい点が私は好きです!

    ちなみに、個人的には何が何でも天然のビタミンEじゃないといけないとは思っていなくて、天然型でもいいかなと思っており、その理由は価格です!

    生理活性の数値と価格でコスト面を見て各々判断していただくと良いのではないかと思います!

    商品の成分やパッケージは変わることがあります。購入の前に、商品の添付文書を読むか、薬剤師に確認してください。

    この記事を書いた人

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    くくたる薬剤師

    仕事
    フリーランス薬剤師(調剤薬局・ドラッグストア)
    資格
    国際中医師、ハーバルセラピスト、シニアハーバルセラピスト

    国際中医師は医師免許ではありません。

    運営者について

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