ミノキシジルの作用機序、副作用を調べました【海外添付文書、文献参考】

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    日本でミノキシジルの作用機序を知ろうとすると、医療用医薬品が存在しないため詳しい情報が得られませんよね…。

    日本で扱いがある医薬品は、第一類医薬品のリアップなどの外用剤のみです!(2020.12.18時点)

    私自身はまだ出会ったことはありませんが、Youtubeで「ミノキシジルタブレットを服用した」関連の動画を発見してしまいました…。

    今回は、米国のDailyMedにあるミノキシジル錠の添付文書とJ-stageでの論文情報をもとに、ミノキシジル錠の作用機序や副作用について調べたことを紹介します!

    ミノキシジル外用液についてはコチラ!

    関連記事ミノキシジル外用液は1%と5%どちらがいい?(リアップ、ミノキサン、メディカルアップetc)

    AGAガイドライン(2017年)によるミノキシジルの外用・内服の推奨度

    国内でミノキシジルについて興味がある方は、AGAなどの発毛に対する効果を期待すると思うので、まずはガイドラインでの推奨度について紹介します!

    ガイドラインのリンクはコチラ(PDF直リンクです)

    ミノキシジルの外用

    推奨度:A(行うよう強く勧める)

    ミノキシジルの内服

    推奨度:D(行うべきではない)

    ※無効あるいは有害であることを示す良質のエビデンスがある。

     ミノキシジルは高圧剤として開発されたが本邦では認可されていない.また,男性型脱毛症に対する治療薬としても認可されている国はない.それにもかかわらず,全身の多毛症を起こす副作用があることを根拠に,医師が安易に処方したり,一般人が個人輸入で入手し服用することがあるので,医薬品医療機器等法の観点から問題視されている.

     多毛症以外のミノキシジル内服薬の副作用の報告は少なく、内服用製剤の添付文書中の市販後調査欄に,胸痛,心拍数増加,動悸,息切れ,呼吸困難,うっ血性心不全,むくみや体重増加などの重大な心血管系障害が生じるとの記載がある.

    https://www.jstage.jst.go.jp/article/dermatol/127/13/127_2763/_pdf/-char/ja

    MINOXIDILの添付文書情報の抜粋(DailyMed)

    あくまでも抜粋です!

    すべての情報ではないため了承の上みていただけると助かります!

    ※DailyMedの添付文書リンクはコチラ

    ミノキシジル【錠】の警告

    ●心嚢液貯留を引き起こし、タンポナーデに進行する可能性がある。また、狭心症が悪化する可能性がある。

    心タンポナーデとは、何らかの原因で心のう液が大量に、あるいは急速に増加して貯留してしまったために、心のう内圧が上昇し、心臓が十分に拡張することができない状態、言い換えれば心臓が周囲の液体(心のう液)で押さえ込まれたような状態を指します。その結果、心臓はポンプとして機能できなくなり、急速にショック状態(血圧が低下するために循環不全や意識障害を引き起こすこと)となる、緊急を要する疾患です。進行すると急速に死に至ります。

    http://kompas.hosp.keio.ac.jp/sp/contents/000205.html

    ●ミノキシジルは厳重な管理下で投与する必要がある。

    ●通常、β遮断薬と利尿薬を併用する。

    ●悪性高血圧症の患者やすでにグアネチジンを投与されている患者は、ミノキシジルを初めて使用する場合には入院する必要がある。

    ミノキシジル【錠】の禁忌

    ●褐色細胞腫

    ●成分に対する過敏症

    ミノキシジル【錠】の作用機序

    ●直接的な末梢血管拡張作用。

    ※毛髪に対しての作用機序は別途下記で紹介。

    ミノキシジル【錠】の副作用

    ①塩分・水分の貯留

    ②心膜炎、心嚢液貯留、心タンポナーデ

    ③多毛症

    ミノキシジルを服用している方の約80%に現れる。

    こちらの副作用もあくまでも抜粋です!

    ミノキシジル【錠】の用法

    末梢動脈抵抗の低下、血圧の低下により心拍数・心拍出量の増加、塩分・水分の貯留を起こすため、

    利尿薬とβ遮断薬(または交感神経抑制薬)を併用する。

    ミノキシジルの服用で気をつけるべき自覚症状

    ●心拍数の増加

    通常の脈拍より20拍/分以上の増加は特に注意!

    ●急激な体重の増加

    約2kg以上(5ポンド)、顔や手足のむくみが発生する場合は特に注意!

    ●呼吸困難

    ●胸、肩、腕の痛みや消化不良

    ●めまい、立ちくらみ、失神

    ミノキシジル【錠】の薬物動体

    ●ヒトの消化管吸収率:90%

    ●投与後1時間で最高血中濃度に達する

    ●半減期:4.2時間

    ●グルクロン酸抱合を受け、すべて尿中に排泄される

    ●血漿タンパク質への結合:なし

    ●血液脳関門:通過しない

    リアップのホームページに紹介されている作用機序

    ①休止期毛包から初期成長期毛包への移行促進作用

    ②初期成長期毛包から後期成長期毛包への移行促進及び維持作用

    毛髪に対して

    ①新しい毛の発毛を促進

    ②毛髪の成長を促進

    毛包に対して

    ①休止期の毛包に作用して活性化

    ②小さくなった毛包を大きく深く成長させる

    リアップのホームページにあるミノキシジルの作用機序へのリンクはコチラ

    文献によるミノキシジルの作用機序

    ミノキシジル錠の添付文書での作用機序

    ●直接的な末梢血管拡張作用

    リアップのホームページでの作用機序

    ①休止期の毛包に作用して活性化

    ②小さくなった毛包を大きく深く成長させる

    2つの文献で推定されている作用機序

    ①血管平滑筋細胞ATP感受性カリウムチャネルを作動させて毛組織血流改善

    ②毛乳頭細胞からのVEGFなどの細胞成長因子の産生促進

    ③ミトコンドリアATP感受性Kチャネル開放による毛母細胞のアポトーシスの抑制

    総合して、ミノキシジルの発毛作用については血管拡張だけではなく、休止期の毛包を活性化して脱毛を抑える作用や毛包を成長させる作用も関連していると考えられます!

    参考文献

    ①ミノキシジル錠の添付文書(DailyMed)

    ②ミノキシジルの発毛作用について(J-STAGE)

    ③男性型脱毛症治療の現状と今後の展望(J-STAGE)

    ④リアップのホームページ

    ⑤AGAガイドライン(2017年)※PDF直リンク

    最後に

    というわけで、今回はミノキシジルの作用機序や副作用について内服薬の海外の添付文書やJ-STAGEの文献をもとに紹介しました!

    ミノキシジル外用液についてはコチラ!

    関連記事ミノキシジル外用液は1%と5%どちらがいい?(リアップ、ミノキサン、メディカルアップetc)

    内服薬の添付文書を調べることで、個人輸入などで内服薬を服用することは非常に危険であるということがわかりました!

    心臓に負担をかけて最悪の場合には死に至る可能性があるため、錠剤(内服薬)の個人輸入は絶対に止めていただきたいお薬です!

    ドラッグストアや薬局などで相談された場合には必ず止めて、お客様・患者様の健康増進に努めていきたいです!

    この記事を書いた人

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    くくたる薬剤師

    仕事
    フリーランス薬剤師(調剤薬局・ドラッグストア)
    資格
    国際中医師、ハーバルセラピスト、シニアハーバルセラピスト

    国際中医師は医師免許ではありません。

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