中医学で考える肥満(メタボリックシンドローム)の状態とは?

 こんにちは! くくたるです!!

 肥満(メタボリックシンドローム)に防風通聖散などの漢方薬がCMで紹介されておりますが、なぜ効くかはご存知でしょうか?

 今回は西洋医学で言う肥満(メタボリックシンドローム)を中医学ではどう表現するのかについて紹介したいと思います!

 これを知って漢方薬を学べば、患者さんに漢方薬や養生法を紹介するためのポイントがわかるようになります!

西洋医学でいう肥満(メタボリックシンドローム)とは?

肥満

BMIが25以上

と定義されておりますね!

※BMIは体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で求められます!

メタボリックシンドロームの診断基準

ウエスト周囲径が男性85cm、女性90cm以上

②高トリグリセリド血症(150mg/dL以上)かつ/または低HDLコレステロール血症(40mg/dL以下)

③収縮期血圧(130mmHg以上)かつ/または拡張期血圧(85mmHg以上)

④空腹時高血糖(110mg/dL以上)

※①は必須、②~④のうち2個以上が当てはまる場合。

と定義されておりますね!

 過食、運動不足、代謝異常、ホルモンのアンバランスなどが原因と考えられております!

摂取エネルギー>消費エネルギー

のイメージですね!

中医学での肥満とは?

 コレステロールや中性脂肪などのことを、中医学では【痰・湿】と表現します。

 痰湿については過去記事にまとめておりますので、再確認は下記リンクより。

痰湿となる原因は?

過食をする(食欲旺盛)

 脂分の多いもの・甘いもの・味の濃いものを食べすぎてしまうことは、体内に痰湿が溜まる原因となります。

過食をする(ストレス)

 上と同じく過食ですが、ストレスが原因で暴飲暴食をしてしまい胃腸に負荷がかかり、痰湿が溜まるパターンですね。

代謝が悪くむくみやすい

 食べ過ぎているわけではないのに少し食べただけでも太ってしまう場合や、胃腸が弱い場合、疲れやすい、むくみやすいなどの状況です。

 代謝が悪いことで食べたものがエネルギーに変換できず、体内に痰湿として溜まってしまうわけですね。

痰湿の原因を臓腑に当てはめると?

脾の機能低下

 脾は飲食物を運化・昇清をすることで栄養を全身に届けますが、この機能が低下することで消化機能の低下や疲れやすさなど、いわゆる代謝が悪いと言える状態になってしまいます。

胃の機能亢進(胃熱)

 脂分の多いもの・甘いもの・味の濃いものを食べることで胃に熱がこもってしまうと、胃の機能が過剰に亢進してしまい過食の傾向になってしまいます。

 それだけでなく、過食が続いて飲食物が胃からどんどん脾に送られることで脾が耐えられなくなると、脾の機能低下にも繋がります。

 一例として、アルコールは胃熱を高める作用があります。

アルコールを多量に飲むことで胃熱が高まることに加え、水分が脾に多量に送られることで脾の機能低下に繋がります(脾は湿が苦)。

飲み会でお酒をたくさん飲み、たくさん食べ、下痢をしてしまう人いらっしゃいますよね? あの状態を想像すると良いと思います。

腎の機能低下

 腎は水分の代謝に関与しておりますね! 痰湿は津液など水分の代謝異常のため、腎の機能低下は湿が溜まる原因となります。

 また、腎はホルモンにも関与しており、年齢を重ねるごとにホルモンバランスが崩れ、腎の機能が弱っていくことも痰湿が溜まる原因となります。

肝のトラブル

 ストレスが溜まることで肝の疏泄失調がや肝に熱が溜まります。

●ストレスで肝に熱が溜まり、それが胃熱に変化することで食欲亢進してしまう。

●肝の疏泄失調(気滞)により、脾気虚を引き起こし代謝機能が低下してしまう。

このような感じです。

 ストレスで胃が痛いとか食欲がなくなる・食欲が増すなど、肝と脾・胃の機能は密接な関係があり、肝脾不和、肝胃不和という言葉もあります。

●肝脾不和:肝と脾がうまくいかない

●肝胃不和:肝と胃がうまくいかない

このような感じです。

まとめ

●コレステロールや中性脂肪は痰湿と考える!

●痰湿は、過食やストレス、代謝が悪いことなどから起こる!

●痰湿を引き起こすのに重要な臓腑は、脾・胃・腎・肝である!

最後に

 というわけで、今回は肥満(メタボリックシンドローム)について、中医学ではどのように考えるかの紹介記事でした!

 痰湿がどのように引き起こされるかを意識できれば、少なくとも養生法ですぐに活かすことができると思います!

 今後は、肥満やむくみに使用される漢方薬を何度かにわたり紹介しようと思っておりますが、その時に今回の記事の内容と関わってきますので是非皆様の参考になれば幸いです。

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 ではでは!!

 

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