お尻の痛みにコリホグス?

 こんにちは! くくたるです!!

 皆様は「病院が遠いし待つから市販の薬で変わりになるものはないか?」と聞かれて困ったことはありませんか?

 ドラッグストアの併設薬局で働いていると日常的な状況ですが「この薬と同じ種類の物はありませんね!」とか「病院に行ってくださいね!」だけで終わらせてしまうと、患者さんは「せっかく聞きに来たのにな…」とガッカリされてしまうこともあると思います。

 そこで今回は、私が実際に対応した状況を、こう考えて対応をしたという感じで紹介したいと思います! 珍しい内容の相談だったため、なんとかしたいという思いと市販薬で対応してしまっていいのか? という気持ちが葛藤しておりましたw

どのような症状・状況の方だったか?

 主訴はお尻の痛みです。イスなどに座って1時間位するとお尻が痛くなってくるという状況でした。ちなみに、肩こりもそこそこひどいという方でした(これが後々薬を選ぶポイントになりました)。

【ポイントにした所】
①痔ではないことと、腸管内の炎症ではないと診断を受けていること。

②医師から次回以降の受診の指示はないことを確認。

③症状自体はほとんど楽になっているがたまに痛むため、ドラッグストアでちょうどいい薬はないか探しに来た。

お薬手帳に記載された薬剤

●ジアゼパム錠2mg

●スルピリド錠50mg

●市販薬でミヤリサン(整腸剤)

 ジアゼパムとスルピリドでおしりの筋肉(?)・肛門(?)の痛みを抑えているようです。完全にではなかったようですが、実際に楽になったみたいです。

 筋弛緩と消化管運動をコントロールする目的なのでしょうか? 私はその症状に対しての処方は初めて見ました! ガイドラインとか知ってる方いたら教えていただけると助かります!

病院の治療状況の確認が大切!

 今回の患者さんのように、病院に行くのが遠い・待ち時間が何時間もあるから大変などという理由でドラッグストアに来られる方はそこそこいらっしゃいます。

 疾患のコントロールが大切となる状況は多々あるため、来られてもお薬の紹介ができない状況ももちろんあります。

【ポイントにした所】

●患者さんの自己判断が怖いので、今後の受診について医師とどう話しているか?

 今回の方については、明確な受診の継続指示はなく、痛みが続くようなら来てねくらいの感じだったそうです。

 患者さんの要望は、病院が遠いからなるべくなら行きたくないとのことでした。

 患者さんの要望と医師の治療の状況を考え、今回は試しに市販薬を使ってみていただき、それでも続くようであれば受診していただこうと判断をしました!

市販薬で代用となる物は?

 なにはともあれ、ジアゼパムもスルピリドも市販薬で代用できる成分ではありませんね…。

●筋肉の緊張をほぐす目的:コリホグス

●消化管の運動の調節をする目的:タナベ調律新胃腸薬

あたりでしょうか?

コリホグスに含まれる成分・適応

成分

●クロルゾキサゾン 300mg

●エテンザミド 300mg

●カフェイン水和物 50mg

※クロルゾキサゾン:中枢性の筋弛緩剤で、介在ニューロンに作用し多シナプス反射路を抑制して奏功すると考えられています。

※外肛門括約筋:横紋筋、内肛門括約筋:平滑筋

適応

肩・首筋などの痛みおよびこり、腰痛、背痛、ねんざ、うち身、神経痛・リウマチ性疼痛、四十肩、関節痛、筋炎、腱炎

※ポイントは、肩・首「など」と記載されている所でしょうか!

タナベ胃腸薬〈調律〉に含まれる成分・適応

成分

●トリメブチンマレイン酸塩 300mg

●ビオヂアスターゼ2000 120mg

●リパーゼAP6 45mg

●カンゾウ末 150mg

●ロートエキス 30mg

●炭酸水素ナトリウム 300mg

●沈降炭酸カルシウム 600mg

●メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 240mg

※消化管運動の調節として、トリメブチンの成分が欲しかったため選択肢の候補に! セレキノンはトリメブチン単体でいいのですが、適応が過敏性腸症候群のみなので…。

適応

胃もたれ、胃部膨満感、胃重

はきけ(胃のむかつき、二日酔・悪酔のむかつき)、胃部不快感

食べすぎ、飲みすぎ、消化促進、消化不良による胃部・腹部膨満感

食欲不振、胃弱、消化不良、胸つかえ

胃痛、胸やけ、胃酸過多、げっぷ、嘔吐

※腹部不快感とか、ある程度調節がききそうな表現があると、選択肢の幅として便利ですね!!

実際に紹介した薬と説明

 選んだ薬は、タイトルにもある通りコリホグスですね!

【コリホグスを選んだポイント】

①1時間座ったら痛くなるとのことだったので、筋肉のコリがあるのではないか? ジアゼパムが処方されていましたしね。あと、肩こりがあるのが後押しを…w

②スルピリドの処方意図がよくわからないため…。多分消化管運動を調節する目的だとは思うのですが…。また、腸管内の環境改善としてミヤリサンも服用しているので。

【応対時のポイント】

患者さんには素直に効くかどうかはわからない旨を伝えました!

 完璧に代用できる成分ではないため、お尻の筋肉のコリや外肛門括約筋であれば効く可能性があると説明をしました。また、肩こりもあったため、患者さんはこちらを選ぶことになりました!

②効かなかった場合は、素直に病院に行っていただく!

 患者さんは「なんとかならないか?」という気持ちで来局されたため、可能な限り協力はしたいので苦渋の選択で選びました…! それでも無理な場合には素直に行っていただくことが必要だと考えられます。

※ちなみに、当然ではありますが緊急を要すると判断される症状の場合は、しっかりその必要性を話してすぐに病院に行っていただく必要があります! 別の方ですが、過去に1時間近く説得して病院に行っていただいたこともありました…w

後日談

 後日、薬局の方にその方が来られて「この前のコリホグス、効きましたよ!」と言ってくれました! ここでやっと、効いてくれて良かったなと一安心しましたw

 問題は、今後も症状が続いてしまった場合にコリホグスを使い続けてしまう可能性があることです! 続く場合にはしっかり病院で診てもらわないと、知らずのうちに症状が悪化していたなんてことも考えられるため、今後もまた相談に来てくれるようなら適切に対応していかないといけませんね…(汗)

最後に

 というわけで、今回はお尻の痛みで悩む方にコリホグスを紹介した症例でした!

 効いてくれたから一安心はしましたが、どうしても薬が欲しいとなってしまった場合には、私は素直に効くかわからない前提で勧めてしまうことがあります(もちろん、ある程度効くとは判断した上でですが)。

 受診を勧めるべき状況もあるので、そこの線引きをどうするか判断するのがドラッグストアと調剤薬局の併設ならではの醍醐味というか悩みどころというか…という感じですねw

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 ではでは!!

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